【12】筋肉のお話とパワーメーター:ロードバイクにパワーメーターは必要? | ロードバイク再デビューの記録≪再び足摺岬を目指して≫

ロードバイク再デビューの記録≪再び足摺岬を目指して≫

57歳になって、ロードバイクの再デビューを果たすべく、自身の記録用としてのブログです。

いやらしいタイトルでごめんなさい。

必要か必要でないかは、「人による」と言うのが結論に決まってますね。

 

個人的な判断ですが、ロードバイクで多少の坂道を含むサイクリングをするのならば、「絶対あった方がいい」と思います。

 

【無くてもいい場合】

・コースの全てがほとんど平坦で、はぁはぁと息が上がるような坂が無い。

 

【あった方がいい場合】

・多少、アップテンポで走る事がある。

・坂道を含むコースを走る。

・ロングライドをする。

 

また、

・長い距離をなるべく楽に走りたい。

・ブルべやレースにいつか挑戦してみたい。

・ローラー台でトレーニングしたい。

という人もパワーメーターはあった方がいいと思います。

 

自分は、そんなに速いスピードでは走らなくて、ポタリングしかしないから。と言うのは、無くてもいい理由にはならないと思います。ゆっくりの速度でしか走らなくても、坂道を含むコースを走る場合は、その瞬間は必死で自転車を漕ぐ事になるでしょう。

人間は、運動する時、ある一定の強度、負荷までであれば、結構長く続けられるのですが、ある負荷レベルを超えると、息が上がり筋肉も動かなくなります。一時的に息が上がっただけならば、少し休めば復活するかもしれませんが、筋肉に「効いてしまった」場合、少し休んでも次の強い負荷には耐えられなくなる事があります。

 

A.歩く⇒誰でも結構長く続けられる。

B.ジョギング⇒普段練習してない人は数分で息が上がって走れなくなる。が、元々心肺系が強い人や、練習してる人は息が上がってもそこそこ走り続けられる。

C.重い荷物を背負って長い階段(又はきつい坂道)をダッシュ⇒1分ももたず倒れます。息もあがるし、太もももガクガクになる。

 

Cの状態になると、脚の筋肉に効いてしまい、息は回復しても筋肉は回復しきりません。この状態になると、しばらく休んでも再び同じ事をした場合、早々に脚の筋肉が限界を迎えてしまいます。

 

【ここで少し筋肉の話】

筋肉は、筋繊維が集まって出来ています。

筋繊維は、ミクロの目で見ると、ミオシンとアクチンという2種類の繊維(タンパク質)が、注射器のポンプとシリンダーのような感じで繋がっていて、それぞれが滑り合いながらピストン運動のような動きをして伸張・収縮するようになっています。それらが束になって筋繊維を構成します。この筋繊維は、自分の収縮力を超えた力で伸展させられたり、長い時間繰り返し強い収縮力を発揮させられるとダメージを負います。筋繊維が損傷するのです。ダメージを負った筋繊維は収縮力を失います。

これを自転車を漕ぐ筋肉に当てはめて考えると、限界を超えた負荷にさらされた脚の筋肉の細胞(筋繊維)の中には、収縮力を失う筋繊維が現れてきて、徐々に使えない奴になっていくのです。収縮する仕事が出来なくなった筋繊維が増えてくると、どんどん力が出なくなります。きつい坂道を必死で登り続けた結果、脚の筋肉が疲労し過ぎると、いわゆる「脚を使ってしまった」状態になり、少々休んでも100%の状態に回復しません。(完全回復まで数十時間かかります。しかし、超回復に繋がるメリットもあり。)

 

この事が理解できると、パワーメーターの必要性が見えてきます。

いい状態でサイクリングしたければ、脚の筋肉が過負荷の状態になる時間をマネージメントしてやって、ダメージを与え過ぎないようにしなければなりません。その為には、「今、どれだけの負荷がかかっているのか。」「その結果としての心拍数がどうなっているか。」を知る必要があります。パワーメーターを付けてサイコンと連携させれば、今まさにどれだけの力を出しているのか。自分の限界の範囲内なのか、このままのペースで漕ぐと足の筋繊維にダメージを与えてしま(足を使ってしまう)って、その後の走りに影響してしまうのか。を判断する客観的な数値をサイコン上に表示させられるのです。


現在出力してる力(W)、ペダルの回転数、左右のパワーバランス(両足タイプの場合)、高機能なものだとペダルの位置ごとの力のかかり具合や、ペダルを踏んでる時、力の入ってる位置がどれだけペダルのセンターから外れているか?などのデータが出ます。

 

【心拍数について】

筋肉に大きな負荷がかかると、筋肉に多くの酸素を与えて二酸化炭素を排出させる為に、自然と心拍数が上がります。心拍数が上がったとしても、ある程度のところまでであれば、比較的長く耐えられる。あるところ以上に心拍が上がると短時間しか耐えられないと言った感じのラインが人それぞれあります。

 

もし、ローラー台などを購入して、少しでも自転車のトレーニングをして楽に遠くまで走れるようになりたいとか、ブルベやレースに出てみたいという人なら、個人的意見としてはパワーメーターは必須のパーツだと思います。体力をアップさせるだけなら、ガシガシ踏み込む練習をすればいいです。が、自転車のパワーは人間のわずかな体力だけなので、効率よく無駄に筋肉を披露させずに長時間走り続けられるように「マネージメント」する事は、サイクリングを楽しむ上で最重要な事のひとつかもしれません。

 

では、どんなパワーメーターがあるのか?どんなものを選べばいいのか?
については、後日書いてみようと思います。

 

【続き:超回復について】
ハードに筋トレをしている人ならば「超回復」という言葉はご存知かと思います。

長くなるので、別の記事にまとめようと思います。