東京にやって来た
我が街と比べると蒸し暑い
週末に東京入りし、
平日は仕事をこなし、
次の週末に東京から去る
毎年お決まりの日程
5年前もそうだった
6月某日の土曜日に東京に来た
その夜は高校時代の友人と酒を酌み交わした
久々の再会というのもあって話は尽きず、
結局始発の時間にまで及んだ
その後ホテルに戻り眠りに就いたのだが、
まともな時間に目覚めることが出来たら行きたい場所があった
つまり日曜日、
行ってみたいと計画していた場所があった
当時、
「家電の街」から劇的に変貌を遂げた街に…
目が覚めたのは昼下がりだった
今朝までの酒はまだ残っている
具合的にもよろしくない
今日は静養するとしよう
そう決めてTVのリモコンをONにした
どこのチャンネルも緊急速報を報じていた
行こうと思っていた街が地獄絵図のようになっている
その街の名は「秋葉原」
二日酔いが消えた
またしても酒に救われたって事か…
そう思わざるを得なかった
もしも予定通りに秋葉原に行っていたら…
あの惨劇の中で、
自分はどうしていたのだろう
何が出来ただろう
犯人と対峙したなら立ち向かって行けただろうか
理不尽な刃に傷つけられた方々を助けられただろうか
ただ、
行かなかった事が自分の“無力”を証明しているようなもの
この時期が来ると思い知らされてしまう
だからせめて、
生命を奪われた方々のご冥福を祈るしかない
そして、
「誰でもいいから殺して、自分の死ぬ」
という思想が生まれる事のない我が国であって欲しい
そう願わずにはいられない