動物愛護を考えるにあたって・・・
動物愛護を伝えるにあたって・・・
気になっていることがある。
たっかめのセミナーで
こんな話をしています。
『いろんな話があるのに、どうして犬猫の話って、100か0の二択なんでしょうか?
ふつう100と0の間には、50もあって30もある。どうして。100か0の話しかしないんでしょうか?』
とかく
ペットを語るときに
どうしても、強調したいとか、特別感を出したいとなるのか
極端な話が多いです。
いつも気になっている事が
たくさんあるので
ちょっとずつ書きますね。
今日は、ガス室の殺処分の話。
日本の殺処分は、ガス室で苦しんで・・・。
そんな表現が使われているのを見ます。
センセーショナルです。
本当にそうなのでしょうか?
確かに、ガス室というだけで、物凄い負のイメージですものね。
現状を改善したいために
酷い!!
と思わせるには、強調したくなる気持ちも解ります。
ただ
実は、ガス室があるのは
すべての施設ではないんです。
例えば、私の住んでいる北海道の道東地区。
帯広のある十勝地方にも、釧路地方にも
ガス室はありません。
皆さんの住んでいる地域はどうでしょう?
きっと、ガス室のある施設は
限られていると思います。
すべての犬猫が
ガス室で殺処分されているように
思っている方もいるのではないでしょうか?
しかも
ガス室のある施設でも
注射による殺処分との併用となっています。
注射による殺処分は
欧米で言う安楽死に当たりますよね。
ガス室での殺処分は
二酸化炭素により昏睡状態からの死です。
よく勘違いするのが
窒息死と言う表現です。
昏睡状態からの死の状態を別に説明すると
一酸化炭素による中毒死に似ています。
決して窒息死ではありません。
(ただし、狭い部屋に入れすぎることによる窒息は有り得ますが、それは運用のミステイクであり、意図していることではありません、)
ガス室も静脈注射による殺処分も
双方とも、苦しませないと言う点では
同じと考えても良いと思います。
ただ、ガス室の場合
狭い部屋に閉じ込められて
しかも、何匹もまとめてですから
それだけでも、犬猫には恐怖に感じることもあると思います。
(犬猫は、自分の順番が来るのを察するという人もいます。私もそう思います。本当に切ないです。)
そして、ガス室のボタンを押す人間と
静脈注射を打つ人間の気持ちも
相当なものだと感じます。
殺処分は
しないほうが良いのは確かなことです。
殺処分をしない方向へ行くためにも
どうして、殺処分に該当するような子達が
保健所やセンターなどに持ち込まれるのか。
本当に
そういう子達をゼロにすることは出来ないのか。
そういうことを検証して考えるためにも
正しい情報を、冷静に解析し
一番良い方向へ導くことが必要だと考えます。
その時には
感情的に流されず、現実をしっかりと見つめる必要があります。
日本は動物愛護にとても遅れている
海外が進んでいる。
(私は、現状が動物たちにとって良い状況とは思いませんが、決して日本の状態が諸外国に比べて、大きく劣っているとは思っていません。現状は良いとは思っていません。)
そんなこと言うよりも
日本の現状を把握し
どうしたら一番早く、動物たちとの共生が上手くいくか
どうしたら
一人でも多くの飼い主さんや、一匹でもおおくのペットたちが幸せになれるか。
私たち日本人として
いろんな方向から(風習・宗教観・死生観なども含めて)
考えていく必要があると思っています。
ペットライフプロポーザー
たっかめ