かっこいい | ファッションディレクター"タクナカガワ"ブログ

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とあるアーティストとの衣装打ち合わせにて

ひとつのキーワードとしてあがった言葉


"かっこいい"



なんか頭の端にひっかかって

帰り道、ずっと考えていた。


"かっこいい"ってなんだべ?と。

考えていたら頭が洗剤入れすぎた洗濯物ばりに飽和状態になっていた。


あかん。

これはあかん。

ドツボにはまるパターンやないかと。



ウェブで調べると

{43064A2F-444A-4304-B4DF-0D4D81EC394D}

*三省堂ウェブディクショナリーより

これによると

かっこいい = 見た目がいい


だが、三省堂をdisるわけじゃないけれど

見た目がいいものがかっこいいのか

と考えると、なかなかそうでもない。


パリコレのモデルは僕から見たらかっこいいけれど

アマゾンの奥地に住む狩猟部族からしたらそうでもないだろうし

30年前に流行した洋服をそのままのコーディネートで着ても

僕はかっこいいとは思わないだろう。


ピコ太郎のPPAPが世界に広まったというその偉業はかっこいいけれど

ピコ太郎の見た目に関して、僕は素直に"かっこよくない"と口にするだろう。


つまり

"かっこいいかどうか"ってのは

その人の文化、時代等の背景をすべて踏まえて共有していないと理解できないシロモノであるし

誰に、何を、いつ届けたいかによって表現する"かっこよさ"は違う。

全然違う。


さて困った

形あるものを作らにゃならんのに

無形の定義のものを求められておるではないか。


あまりに日常にありふれた言葉すぎて

ちゃんと考えたことなかったけど

実は難しい

むずかしすぎるぞよ。


振り返ってみると

そーゆー言葉って案外あるのよね、、、




ちなみに

そのアーティストは形ないものを生み出そうとし続ける

"かっこいい"オトコ。

見た目も"かっこいい"けど、やってることも"かっこいい"

僕とはまるで違うファッション、感性、生き方をしている人だけれど

なぜか"かっこいい"ということは僕でも共有できた。


同じ日本だから

文化背景的に理解できることは多いのかもしれない。

でも

国や文化、時代を超えて共有できる"かっこいい"もあるのかもしれないと思わせてくれるイケメンでございました。



そんな彼同様

国や文化、時代を超えて共有できる"かっこいい"服に仕立てられるよう頑張っていかないと


そんな風に気を引き締められる一日









和輪羽


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