私たちのまわりには、無料アドバイスをしてくれたり、私たちに代わって決断を下してくれたりする人がいやというほどいる。こういう人たちの特徴は成功とは縁がないということだ。


にもかかわらず、この人たちは他人の人生について助言する資格があると思っているらしい。


しかし、たとえこれらのおせっかいな人たちが幸せな成功者であったとしても、彼らに決断を代行してもらうことは得策ではない。その理由は三つある。



第一に、あなたの人生をいちばんよく知っているのは、あなた自身だということである。

あなたが抱えている問題に対処するには、他人の解決策よりもあなたの解決策のほうが適切であることが多い。



第二に、もし他人があなたに代わって決断すると、物事が他人の思うように展開し、あなたの望んでいることが得られなくなる恐れがある。



最後に、といってもこれがいちばん重大な理由なのだが、あなたの人生を他人の決断にゆだねてはいけないのは、

他人に決断を代行してもらっていると、自分で決断する習慣が身につかなくなるからだ。



もちろん、他人のアドバイスに耳を傾けることは大切である。


しかし、だれのアドバイスを聞き入れるにせよ、あなたのとった行動の結果は、最終的にあなた自身の人生に返ってくることを忘れてはいけない。



あなたの決断が完璧であるとは限らないが、いつも他人の判断ばかりに頼らずに、自分でまちがいを犯しながら何かを学びとるほうがいい。



自分で決断することが、

いちばん自分のためになる。