気持ちの整理がついてからは
父親から殺される夢は見なくなり、ひとりの時間に意味もなく涙が溢れることもなくなりました。
本当の意味で前向きに生きられるようになりました。
かと言って父親とその後も連絡を取ったり会ったりしてるかというと、そうではありません。
ただ、33歳の時に結婚が決まり、報告の為に連絡したところ、
『結婚の為のお金は母親に預けてあるからそこからもらいなさい』と。
お金のことなんて聞きたくなかった。
一応、母親にもその事を連絡すると
『また嘘をついてる!そんなお金もらってない!!せっかくお祝いあげようと思ってたのに!父親を信じるのか!!』と怒り出す。
私の伝え方が悪かったのか、結局両親共に私が相手を信じたと思い込んでしまい、またも文句の嵐。
『一番幸せな時なのに、いい加減にしてよ!
お金の話なんか聞きたくなかった!!!!』
私は体調を崩してしまいました。
それから、現在まで父親には連絡はもうしてません。
いつか子どもが生まれたら会わせたいという気持ちは少なからずありますが。
私は結婚式は挙げずに両家の顔合わせだけで済ませました。
父親代わりに私を育てたつもりでいた兄は涙を流して喜んでくれました。
ここまで暗いような内容が続きましたが、
あまり人に話してこなかった私の裏の部分。
これは誰かに同情して欲しくて書いたわけではありません。
家族の愛情はまともに受けられずに、昔から人付き合いは下手だったけど、それでも友達には恵まれました。
表向きは限りなく明るくて鬱陶しいくらい前向きな性格です。
両親共に私を愛してくれていたことはわかってますが、偏りがあった為にかなりひねくれて育ってしまいました。
親のせいにしたいわけではないですが、やっぱり家庭環境は子どもの性格やその後の人生に大きく影響すると思います。
両親の離婚やいざこざなんて自分には関係ないと思って生きてましたが、大人になるにつれて自分の中の知らないところでややこしくなっていってました。
ずっと蓋をしたままの状態だったから。
夫婦間で、どんなに相手を憎かったとしても、子どもからしたらどちらも唯一の親なんですよね。
文句なんか聞きたくないんですよね。
文句を聞かされて育つと人が信用できなくなる。
家族なんて脆いもの、そう思って育って、周りの人を信用できるようになるか?
結婚や未来に希望が持てるか?
なかなか難しいと思います。
私がずっとそうだったので。
自分の中で『親を許す』って結構難しかったです。
そんな経験があるので、
今も子どもを持つということに大きな不安があります。
またあの時のように感情のコントロールが効かなくなったら?
家族に対してのストレスがまた出てしまったら?
こんなひねくれた私に子どもを育てられるのか?
まともに愛情を注げるのか?
正直、妊娠検査薬が陰性だった時、少しホッとしてしまう自分がいるのも事実。
夫から子どもが欲しいと言われなければ自分からは不妊治療もしてなかったと思います。
まだ怖くて逃げたい自分と
それでも子どもを産んで育てたい、鬱陶しいほど沢山の愛情を注いで育てたい、自分が経験出来なかった温かい家族をつくりたい、そう思ってる自分がいます。