続きです
お義母さんの現状については
ご飯を食べない
死にたがっている
爪が伸びているけど切らない
トイレは自分で2階のトイレに行っている
と、宇宙人経由で聞いてました
一度ちょっと用事があってちょっと前に娘と宇宙人と実家へ行った時は
お義母さんはもう部屋の造りがわからなくなっていました
窓の外が明るいから火があると言い出したり
妄想の世界の話をしながら
部屋の中をうろうろ
ご飯食べないから痩せてしまっていて
試しに『爪切りましょうか?』と聞いてみるも、
『いや!いいのこのままで』
と
これまではお義父さんも仕事をしていて休みには大好きな釣りに行っていて
今度一緒に鮎釣りに行こうと話をしていたところでしたが、
お義母さんの状況が一気に悪化してしまい、
お義父さんはもう釣りに行けないことを覚悟を決めてしまい
24時間介護する決意でいます
宇宙人に
『お義母さんこれからどうなるかな?』と聞いてみると、
『◯◯って診断おりると思う!
おかんは食べてないからミイラになっていくと思う!』と
小学生みたいな答えが
素人が何の病気か当てようとしてる時点でくだらないし
ミイラになるならないではなくて
これからどんな介助が必要になるか考えようね?と話をしました
お姉さんは県外にいるし、
『目が見えないからそのうち怪我したり骨折してやっと入院できる感じかなぁ』と
何と言うか…
みんな、介護舐めてない?
下のお世話やお風呂の介助、
食事の工夫や介助、
わかってる??
もうね、
なんだか宇宙人もお姉さんも自分がという意識が見られないし
お義父さんもやる気はあるけどどうしたら良いのかわからなくて
そんなんじゃ大変なことになるよ…
介護認定は基準がかなり厳しくなってるらしいし…
そもそも他人との関わりを断絶しているお義母さんは介護サービスも受けれるかわからない
で、先週末、
お義父さんがどうしても1日家をあけないといけない用事があり、
私たち家族が実家でお義母さんを見守ることに
これはチャンスかも!!!
私は張り切って
筑前煮の材料と大鍋を準備して
シザー一式も職場から持ち帰り、
宇宙人と娘といざ実家へ
朝8時すぎに到着し、
早速お義母さんに『台所借りますよー!』と伝えて筑前煮を大量に作りました
宇宙人は娘と近所の公園に出かけたりして
お義母さんが2階のトイレに行こうとしたので
何故1階じゃなく2階なのかを聞いてみたところ、
『臭いとか…迷惑かけちゃうから…』と
『そんなことない!大丈夫!一緒に行きましょう!』と声をかけてトイレまでの道のりはお手伝いしました
で、なんだかんだしてたら
お義母さんが、
なんと…
『爪切りあるかなぁ?』と
宇宙人は
『切れるのー?はい。』と爪切りを手渡すのみ
すぐに走り寄って
『良かったら私がお手伝いさせてもらっても良いですか?』
と聞いてみると、
お義母さん照れながらも、うん、と
すぐに全部の爪を切らせてくれて、
ニコニコしながらお話してくれました
で、その流れで
『お義母さん、髪の毛邪魔じゃない?少しだけ切ってみる?』
と聞くと
『そうねぇ…少しだけ切ってもらおうかしら…』
と
すぐに持ってきたビニールを畳の上に敷いて準備をして気持ちが変わらないうちに
そのままその場で切りました✂️
(事前にお姉さんには許可をもらってました)
ボサボサでずっと洗ってなくて臭いもあって、
お義母さんは
『汚くてごめんなさい』と言ったけど
『良いの良いの!大丈夫!大丈夫!さっぱりするからね!』と伝えて
前髪短めでふわふわくせ毛が可愛いボブにしました
そしたら今度は
『ちょっと流そうかな』と言って
自分で流し場へ
ここでも
『流せないところあるからちょっとお手伝いさせてもらうね?良かったらシャンプーする?』
と聞いてみたけど
さすがにシャンプーは使いたくない(もともと石鹸も嫌い)とのことで無理せず冷水のみで
お風呂場でシャンプーしてあげられたらもっとさっぱりしたけど、
ここは我慢
そして宇宙人が
『おかん何か食べたー?ちゃんと食べなよー?』と聞いても
『いらない』の返事だったけど
筑前煮の良い匂いがしてくると
『ちょっと食べてみようかなぁ…』
と
『じゃぁ私がまた少しお手伝いさせてもらっても良い??』
と聞いてさすがに最初は
『いや、いい、自分で食べれる』とは言ったものの、
やっぱり見えていないので柔らかく煮て小さく切った野菜をフォークでさすのは難しく、
ちょっとだけ手を添えさせてもらってフォークにさすお手伝いをさせてもらうと、
『味が薄い』だの生意気なことを言いながらもひとくち、またひとくちと食べてくれました
久しぶりで沢山は食べれなかったけど
にこにこして食べてくれました
あとは我が家用と実家用に鍋を分けて
お義父さん用にはちょっと味を濃くして
それからお義母さんは
さっぱりしてお腹も膨れて眠たくなったようで
横になってお昼寝してました
それからしばらくして起きて
(娘はまだお昼寝してました)
お義母さんは紅茶を飲みたいと言ったので淹れて
一緒に飲みました
ニコニコしながら昔話をしてくれて
ゆったり優しい時間が流れてました
それからまたしばらくして夕方
お義父さん帰ってきました
すぐに爪と髪の毛がさっぱりしたことに気づいて大喜び
『綺麗にしてもらって良かったなぁ!!』
とすぐに言えるお義父さんも素敵です
でもお義母さんはお義父さんがいると意地張ってしまい、ちょっと強気になります
お義父さんは嬉しくて仕方なさそうで
『みんなでご飯行くかー!』と言ってくれたけど、
娘も疲れていたしお義母さん一人残すのは忍びなかったのでまた今度にしてもらいました
で、煮物作っておいたこと伝えると照れるお義父さん
お礼にとお金を渡そうとしてくれたけど
『そんなん受け取ったらこれからめちゃくちゃ沢山くれんといかんよ!!』と言ったらお義父さん大笑い
お金はこれから必要だから取っておいて!と伝えて
その日の報告をして帰りました
あとからお姉さんにも報告して
まさか私も一日にこれだけのことができると思ってなくて
良かった〜!と大喜びのお姉さん、沢山感謝してくれて
宇宙人も珍しく
『今日は本当にありがとう』
と
いつもその言葉言ってくれて良いんですよ
で、翌日焼肉に連れてってくれました
とは言え、家族の介護って難しいですよね
たまたま今回うまくいっただけかもしれないし
トイレやお風呂のお世話ができたわけではない
私は程よく他人だからお義母さんも心許せたのだと思います
実母ならこうはいかないですよね
だから宇宙人やお姉さんの気持ちもわかります
だからこそ私は私にできることをこれからサポートしていきたいなと改めて思って、
改めて美容師の仕事してて良かったなとも思いました
身なりを整えると心も軽くなることを仕事を通してこれまで経験してきたので
お義母さんも前向きな気持ちになれるかもと思って行動してみました
お義母さん、
トイレは2階まで行きたいわけじゃない
ご飯食べたくないわけじゃない
生きたくないわけじゃない
それがよくわかりました
宇宙人もお姉さんもお義父さんもお義母さんの変化にびっくりしてました
自分がこれまで普通にできていたことができなくなっていく辛さ、
本人もなかなか受け入れられないし、
なかなか理解して手を差し伸べるって難しい
でも、一歩を踏み出したら
また生きてる楽しみも見つかったりするかなって
次の土曜日に初めての自宅での訪問診療です
私を敵視するかもしれないというお姉さんのアドバイスで私は実家には行かないことにして、
(病院に連れて行く家族はみんな敵という思考のため)
宇宙人とお義父さんで対応します
うまく進むかはわからないしどうなっていくのか未知だけど
優しい宇宙人一家のために私も頑張りますっ