S・C・O # 脱却 | 週刊  小さな覚え書き・・・

週刊  小さな覚え書き・・・

 
流離ってばかりの 「 花咲き待ち 」 ブログです・・・w

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ガタンゴトンガタンゴトン・・・・・・・電車 ( 北ウワジマ付近・・・ )
 
 
 
 
 
 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・ハナコ・・・大丈夫?」
「・・・大丈夫そうに見える?」
「見えないから聞いてんの!」
「・・・・・いかにも・・・w」
「・・・・・はぁしょぼん
「・・・なぁに?」
「・・・・・あきれてんのよ!・・・これでも」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「まったく・・・なんの断りもなしに いきなり消えちゃってぇ・・・!みんなの気持ちも・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・ああ いや・・・そんなこと言いたかったんじゃないわ・・・・・あのね・・・わたし・・・」
「・・・・・わかってる・・・」
「・・・ハナコ」
「こうやって・・・向かい合っていなくても・・・マリコさんの お小言は・・・毎日復唱してるから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「自分でもね・・・自分の今の半端な状況・・・十分わかってるつもり・・・・・・・・・・・・だった」
「・・・・・・・・・・・・・・・?」
「毎日のように 自分の人格や性格が 猫の目のようにコロコロ変わるのが・・・最初のうちは
 楽しかった・・・院長先生なんて・・・そんな私を見て ひっくり返ってたんだから・・・w
 でも・・・それって・・・傍から見たら ちょっとおかしい人・・・に過ぎないんだもんね・・・
 だけど・・・ある瞬間に すんごく冷めた目で自分を客観視できた瞬間があって・・・
 このままじゃいけないって・・・これ以上ホントの自分を 置いてけぼりにしちゃいけないって
 ・・・・・そのためには 人に頼るんじゃなくて・・・自分の足で自分のコト・・・助けなきゃって
 思ったのね?・・・だから・・・ご隠居さんと オガサワラ先生のコトを聞けなかったのが
 私のことを思って・・・っていう配慮からっていうのがわかってても・・・それを素直に
 受け入れられないって・・・気付いた時・・・みんなと離れなきゃいけないって・・・思ったの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・結局・・・わたしは 全然今の自分を受け入れられてないって・・・思ったの」
「・・・そっか・・・」
「・・・・・不良患者・・・だよねw」
「・・・・・ええ!その通りよ!w」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんで わたしに真っ先に相談してくれなかったの!?・・・・・・・・・って 本来ならば
 理詰めで あなたを問い詰めて どっかに軟禁かなんかして 毎晩毎晩 お説教・・・!
 ・・・ってとこだけど わたし・・・ここに・・・あなたの監視をしに来たわけじゃないから・・・」
「・・・・・・・・・・・・・?」
「こっちに来る前・・・院長に 宣言してきたんだ!
 『 ハナコは この病院の患者さんだけど 今日からは・・・今からは・・・私の患者です!
   だから・・・あの子が治るまで・・・あの子の明日を取り戻すまで ここには戻りません!』
                                                  ってね!w」
「・・・・・・・マリコさん・・・しょぼん
「・・・地獄の底まで・・・ついてくわよ!・・・覚悟なさい!www」
「wwwww」
 
 
 
 
 
 ガタンゴトンガタンゴトン・・・・・電車
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ブロロロロロロロロロロ・・・・・・バス ( タイトロープ号・・・イマバリへ爆走中 )
 
 
 
 
 
 
「・・・そうか ご隠居とオガサワラさんの間に そんなことが・・・」
「まぁ・・・今回の件が直接関係あるかどうかは わからないけどね・・・」
「ご隠居が 遠回りしていたっていうわけが・・・なんとなくわかったような気がするな」
「もちろん・・・ハナコが今 どんな気持ちでいるのかなんて アタシたちには 憶測でしか
 話せないし・・・だからこそ 直接会って 確かめなきゃ・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・なによ?」
「もし・・・イマバリで 彼女に会えたとして・・・何を どう話すんだ?」
「そりゃあ・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・アンタはどう思ってんの?」
「マリコさんが 追っかけて行ったんだろ?・・・もし仮に 今二人でいるのなら・・・
 マリコさんに 任せるって言ったらアレだけど・・・二人に任せてもいいんじゃないかってね」
「まぁ・・・そりゃあそうだけど・・・」
「一人でいるのなら・・・すぐにでも探し出さないといけないけどね・・・」
「ん~~~~~・・・」
 
 
 
 
 ピピッピピピピ・・・・・!
 
 
 
 
「もしもし・・・?ラヴェ・・・・・・・・・・・・!!!・・・ハナコなの!?・・・・・・・え?マリコ!?
 今どこ!?・・・何してんの!?・・・ハナコは!?・・・・・・・・・・・・え?一緒にいる?
 ハナコに内緒で掛けてきてくれたの!?・・・・・・あああw よかったぁ・・・無事なのね?
 ・・・・・うん!・・・うん!・・・うん!・・・ああ!いいのいいの!・・・二人とも無事ならば
 居場所なんて・・・え?・・・あの子がそんなことを・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・そう・・・
 ・・・で?アンタ 病院の方は大丈夫なの?・・・婦長なんでしょ?・・・・・え?休暇届?
 ・・・そっかぁ・・・アンタ ここんとこ 休みなしで頑張ってたもんね・・・w まぁ あそこは
 副婦長がしっかりしてるから・・・大丈夫か!w それを聞いて安心したわ・・・・・・・で?
 これからどうするつもり?・・・・・・・うん ・・・うん ・・・うん ・・・そっか・・・やっぱりね・・・
 ・・・ん?・・・そう!アタシも そうなんじゃないかって思ってたとこ!・・・ヤルでしょ?w
 わかった・・・!それじゃあ 当分は アタシたちも 捜している体で 付かず離れずで
 アンタたちのそばにいるようにするからさ・・・時々こうやって 連絡くれない?
 ・・・・・・うん!お願いね!・・・じゃあまた連絡待ってるから・・・( ピッ!) ・・・・・・ふぅ 」
「いい方に傾いてくれたようだな・・・やじろべえ」
「油断はできないわよ・・・女心と なんとやらっていうでしょ?」
「あれ・・・正確には 男心・・・らしいぞw」
「んなこたぁ どうでもいいのよ!・・・さぁ!イマバリに 急いでちょうだい!!!w」
「ほいほい・・・w」
 
 
 
 
 
 ブロロロロロロロロロロ・・・・・・・バス
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ブロロロロロロロロロロ・・・・・・・バス ( ご隠居号は コウチ市内・・・ )
 
 
 
 
 
 
「・・・・・なるほど ここで二手に分かれると・・・」
「こういう言い方は したくはないのですが・・・今の事態の元凶は 我々です・・・
 ご隠居も何かとお忙しい身だとは存じますが・・・ここは この拙の首に免じて・・・
 今しばらく・・・われらにご協力いただきたい・・・!・・・この通りでございます!!!」
「・・・頭を上げてください アべニューくん・・・私も決して・・・このことを 
 うやむやに済ます気はありません!みなさんが それぞれ納得いくところまで・・・
 一緒に参りましょう・・・!私にできることは 限られているでしょうが・・・」
「何を言われるのですか!・・・ここまでの道程だけでも 大変なお力添えをいただいて・・・
 本来であれば・・・我々だけで と いいたいところなのですが・・・いかんせん我々では
 力不足・・・まだまだ ご隠居の お力を お借りせねば・・・」
「www それを聞いて少し安心しました・・・・・それで わたしはどうすれば・・・?」
「攻防の陣を組みたいと考えておりまして・・・若い仔たちをコウチに待機させ・・・
 我々は 引き続き 彼女の後を追うという感じでいこうかと・・・」
「う~~~~ん・・・アベニューくん・・・」
「・・・・・・・・はい」
「コウチ待機の役目・・・私に任せてはもらえぬだろうか?」
「しかし・・・ご隠居・・・それでは・・・」
「オガサワラ君とのコトを 案じてくれておるのだろうが・・・私にも 先に進めなければ
 いけないことがある・・・君たちが ハナコくんを安心して 連れてきてもらえるように・・・
 最適な環境を整えておくよ!もちろん 彼との間の問題をクリアさせてね・・・」
「ご隠居・・・・・」
「そうさせておくれ・・・アベニューくん」
「わかりました!・・・必ず ハナコくんは 我々が 連れて参ります!」
「お願いしますよ・・・w」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それぞれの道は開けた・・・・・・・・・のかな?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                                     太刀魚