前回紹介したペクテン科の貝化石ですが右側が石に隠れてたのでクリーニングして剥がしました↓



全体は出ましたが殻が印象側に持ってかれて微妙な感じになってしまいました…残念!でも全体が分かる完品が採れたので満足ですかね。
大きさは3.7cmくらいでした。
海成層がない岩室層で海生二枚貝のペクテン属が採れるのは本当に貴重です(^o^)


印象側です。

採取時↓
↓クリーニング後
本体より印象側の雌型のほうがキレイですね(^_^;)
因みに自分が採取したペクテンの周りには何故かバケベリアやイソグノモンといった貝化石が見当たらないことが多いです。感覚的に大体のペクテンの産状はエオミオドンの層よりバケベリアやイソグノモンが密集する母岩の中にちょこんっと個体で居る感じです。
まぁでもバケベリアは汽水性の牡蠣、ペクテンは海生二枚貝のイタヤガイ、普通は交わらないですよね。

あと前にも言いましたがお隣の来馬層群はかなり特殊な頻海で堆積した地層らしく、植物化石を多産するのにも関わらず決して汽水域ではなくミチルスやアスタルテといった海生二枚貝を沢山共産する珍しい産地になっています。

今回は以上です。
ではまた、