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上の写真は岩室層から採取したスフェノバイエラの不明種です。産出状態は同一種と思われるものが密集して産出しますが、この種類は、関係が深く、よく対比される来馬層群からは産出報告がないバイエラ属なんだそうです。
岩室層は化石や岩石の様子から前期ジュラ紀とされていますが、このバイエラは山口県西部に分布する後期三畳紀の美祢層群(みねそうぐん)のバイエラ属によく類似しているそうです。
岩室層の堆積年代は示準化石が産出していない事から正確な年代は不明ですが後期三畳紀 ~前期ジュラ紀に栄えたレートリアス型植物化石群を産出する事に加えて、三畳紀には見られないエオミオドンなどの貝化石を産出する事から前期ジュラ紀リアス期のいずれかだろうとされていて、プリンスバッキアンやトアルシアンなどの仮説が立てられています。
ですが、産出するバイエラは 上記でも書いた通り来馬層群からは産出せず後期三畳紀の美祢層群から産出するものに酷似している事がかなり謎です!
もしかしたら岩室層は前期ジュラ紀でもかなり三畳紀に近いものだったのではないでしょうか?もしそうなら他の前期時代シネムーリアンやヘッタンギアンの可能性も出てきますね。

あくまでアマチュアの推測ですがそんな事を考えて想像するのも化石の楽しみと言えるでしょう。
今回はこの辺で、
ではまた!