わたしの家のまわりに猫のやかたが出来た。それも2つ。
そこでは、だいたい。猫とともに、人も、
まったり、ゆったり、ときを過ごしている。
寝転んでいる。ともに。
なんだこれは。
わたしは犬を飼ったことがある。
田舎で外犬を2回。いまの家で座敷犬を1回。
犬は、感情をいっさい隠さず、全身であらわして、接してくる。
猫は、わたしが東京に出たあと、両親が飼った。
帰省すると、父親が股座にのせていた。
やはり、まったり、ゆっくり、という感じだった。
猫は、感情を抑制しながら、それでいてべったりと、接してくる。
棲み処の東北方向に「谷根千」という地域がある。
谷中、根津、千駄木の略。
下町情緒残しながら、千駄木あたりは閑静な高台の住宅地にもなっている。
「谷根千」は猫のまちだ。谷中の商店街は猫のオブジェに彩られ、
根津のひしめきあった家々の間間には猫も姿をあらわす。
そして千駄木は、夏目漱石、森鴎外とともに、猫がいる。
猫は犬に比べると手がかからない。
飼育されている数も猫のほうが多い。
ペットフード協会の調べだと、日本は、2024年で、
犬は6,796,000頭、猫は9,155,000頭。
我が家にも、いま、猫がいる。
保護猫で、わたしにはようやく腹を触ることを許したところだ。




