NHK朝ドラの「ばけばけ」に影響された。

これからは、東京の「怪談」の地のレポートも入れていく。

 

まず近場から。

 

本郷台地の東の縁に「おばけ階段」と呼ばれるところが2つある。

 

まずは、根津神社の近く、東大の野球場の脇にある「おばけ階段」。

のぼると40段、おりると39段。段数が違ってしまう。

ゆえにその名がついた。

種をあかすと、一番下の段が平地とほぼ同じ高さにあるためだ。

 

次は、湯島天神の参道から本郷台地を東に降りる「おばけ階段」。

源平合戦の頃、ここには平家方の武将斎藤実盛が住んでいて、

 木曽義仲と戦って討たれた。

その首はここに戻ってきて、この坂の下の南側の井戸で洗われて祀られ、

そこは「首洗いの井戸」と呼ばれた。

なので、正式名は「実盛坂」という。

ここは本郷台地の坂のなかでも屈指の急坂だが、何度も通っている。

 

この2つの階段は、いずれも神社の脇で、以前は樹木が生い茂っていた。

夜は灯りもなかった。そのあたりが「おばけ」の名がついた理由だろう。