神楽坂。文化の日。

外堀通りの入り口から坂を上り、大久保通りを超えてそのずっと先まで、

道の真ん中に白い紙が敷かれ、

道行く人たちがその上に思い思いに絵を描いている。

子どもたちが多い。

もちろん無料だ。

 

「坂にお絵描き」。というイベントらしい。

 

1999年に、まち全体をアートスペースとした

「まちに飛びだした美術館」というコンセプトではじめた、

メインイベントが「坂にお絵描き」だ。

2025年で26回目ということになる。

毎年11月3日を最終日とし、その日がこのイベント日だ。

それまでの2~3週間は、神楽坂ゆかりの伝統芸能イベントが連日実施されている。

茶道、能、箏曲、小唄、ダンス、音楽、アート展示、体験・催事など

約60〜70のイベントが神楽坂で催される。

 

絵を描くこと。

言い直すと体感を表現すること。

それは右脳を刺激する。

ボケ防止にうってつけだ。

ジジババにぴったりだけでない、これからの人々に必要だ。

AIの浸透は論理を司る左脳だけを膨らませ、創造を生む右脳を排除していく。

AIの促しとともに、アートの促進をしていかないと、

知っていることにしか価値を感じない人たちだけしか残らない。

 

わたしはブログを、五七五タイトル スケッチ、レポート文、でつくっている。

そのなかの最大の作業がスケッチ。

下手でいいのだ。

どこかのテレビ局で先生面したおばちゃんが作品をこきおろす番組をやっているが、

あういうのがいかん。

表現の達人を目指す人にはそういう〝先生〟も要るかもしれないが、

生きることを楽しもうとしているそのほかの圧倒的な数の人たちには、

アート、音楽、文章…表現は自由であることが肝心。

フツーの人にとっての目的は、表現者の心を癒し、解き放つことだ、

それをうまいへたを評論するのは愚の骨頂!