「猫ビル」といわれる建物がある。
家康の母親が眠る文京区伝通院の近く、
小石川台地に上がる六角坂の途上に。
「知の巨人」と言われた立花隆の仕事場だ。
彼の死後、ここにあった蔵書の一部が、古書店に寄贈され、
その数だけで5万冊だったという。
彼は全ジャンルを網羅するジャーナリストで、
凄まじい数の人の知見、体験に触れ、独自の見解を著す。
・思考の技術
・中核vs革マル
・田中角栄研究
・日本共産党の研究
・農協
・宇宙からの帰還
・脳死
・サル学の現在
・臨死体験
・100億年の旅
・東大生はバカになったか
…
その著作は膨大。
何冊かは、読んだ、というか、触れた。
なかでも…
「田中角栄研究」
は、田中角栄首相を辞職まで追いやった。
一見妖怪にも見える「猫ビル」の知の巨人を超える者は
これからはあらわれないかもしれない。

