「あんぱん」が終わった。朝ドラの。
おもしろかった。
隠退してから、カミさんにつられてNHKの朝ドラを観るようになった。
影響されて。
やないたかしのいたマンションにも行ってきた。
新宿区。都営新宿線曙町駅のすぐ近く。
ここらしいが、そうだとすると、だいぶ年季が入っている。
ここに、番組に出てきた仕事場と、リビング、キッチンと、あの茶室もあるのか。
「そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられない なんて
そんなのは いやだ!」
アニメのアンパンマンのマーチの歌い出しだ。
やなせたかしが作詞している。
ヒーローマンガの歌ではない。
難しい。哲学だ。シュール(現実的でない)だ。
哲学者ニーチェは、なんのために生きるかわかっている人は、
なにをして生きるのかもわかっている、と言っている。
昭和40年代、小さな子たちはこの歌をどんな気持ちで聴いていたのだろう。
そもそも。アニメになる前のアンパンマンは、
自分の頭をちぎって貧しい人たちに与えていた。
わたしは、イエス・キリストを思い出してしまう。
アンパンマンは、神、日本流に言えば八百万の神の一人、なのかもしれない。
ついでに、近くにあるアンパンマンショップに行ってきた。
早すぎた。12時開店だった。
アンパンマン。
子供が応援するヒーローとしたら、
世界に類を見ない、奇蹟のヒーローだろう。
朝ドラの次は、「ばけばけ」。
「怪談」を著した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻の物語。
かつての朝ドラ「ゲゲゲの女房」然り。
日本は、やっぱり、八百万の神の国、なのだ。


