神田祭りがおわった。

 

5月10日。

神田神宮に祀られている神様が、

その氏子が住む神田・日本橋・大手町・丸の内を巡った。

神幸祭という。

神田秋葉原でその列を待った。

先頭は一の宮の大黒様。

二番手は二の宮のえびす様。

三番手は三の宮の平将門。

神田明神にいる主役たちだ。

世界中の人たちが魅入っている。

 

5月11日。

こんどは神田・日本橋・大手町・丸の内の、

108つの町の200超の神輿が、

神田明神に次々と来宮しお祓いを受けた。

「宮入」という。

秋葉原から昌平坂をのぼり、

本郷台地の南端に立ち氏子たちを見下ろす神田明神

の鳥居をくぐる。

さらに山門もくぐって。

境内にはいって日本最大の大黒様石像の前を通り。

本殿でお祓いを受ける。

そして、芸大の学長がつくったユニークなえびす様り前を通って、戻ってゆく。

ちなみに写っているのは三越がある日本橋室町の神輿。

長い距離の往復はたいへんだ。

 

5月12日。

まつりのあとの神田明神。

神田明神本殿の横にいる「あかり」が、

いつものようにポツンと静かに佇んでいた。