1978年の春。はじめて東京にやってきた。
本郷の富士見旅館に泊まった。
目の前には後楽園球場があった。
キャンディーズのサヨナラコンサートが開かれていた。
半世紀近くを経たいまも、本郷に住んでいる。
後楽園球場は1988年に東京ドームに変わり、
そしてことし築地市場跡地への移転が発表された。
巨人軍創立100周年にあたる2033年には新東京ドームが開業となるだろう。
先日ここでドジャーズとカブスの試合があった。
大谷、山本だけでなく、佐々木朗希も登場した。
すぐ近くに長く住む者としてその過熱ぶりに驚いた。
スタジアムの外の道路沿いも選手を待ち構えるファンで溢れていた。
ここまでなのはあのキャンディーズファイナル以来ではないだろうか。
東京ドームの跡地はどうなるのか。
聞くところによると2つの案が有力のようだ。
タワーマンション。フットボールスタジアム。
個人的には、裕福になったアジアの人たちがたくさん住むであろうタワマンよりも、
英国のウェンブリー級のアジア最大のフットボールスタジアムのほうがよい。
すでに日本サッカー協会は東京ドームに近接するトヨタ自動車ビルに移っているし、
サッカーミュージアムも東京ドームシティ内にあらたに開設されている。
ここがアジア最大のスタジアムになれば、
その集客力は間違いなくグローバル規模になる。
日本のフットボールは、サッカーも、ラグビーも、世界の上位にまで育ってきた。
そろそろ「聖地」ができてもおかしくない。