東京ドームに普通の人たちが集まっている。

珍しい。

 

あるときはジャイアンツカラーの中年たち、

あるときは黒づくめの20-30代、

あるときは小太りのおばゃんたち...

東京ドームは、催されるイベントによって集まってくる人たちが違う。

端からみると〝信者〟の集まりのようにも感じてしまう。

ただ、ちょっと興奮気味、という点だけ共通している...。

 

これまで夏に静岡県つま恋の緑の中で開催されていた「APバンク」が、

今回から冬の東京ドームに移った。

もはや夏の野外フェスは危険なのだ。

APバンクとは、「サテナブル」をテーマに、

小林武史、Mr.Childrenの櫻井和寿、坂本龍一が2003年にはじめた音楽フェスティバルだ。

 

これはその前日の東京ドーム「王階段」と「長嶋階段」。

APバンク当日はこうなった。

 

わたしはしょっちゅうここを歩いているが、

この、老若男女みんないる〝普通〟の光景は珍しい。

妻と娘もこのなかに吸い込まれていった。