日本橋で三越や三井本店と並んでひときわレトロ感を漂わせているビルがある。
野村證券本社ビルだ。
1980年代。
証券会社は、もっとも営業力が強い業界として知られていた。
令和のいまも、それは変わっていないようだ。
営業とは、
つねに市場の顧客(関与者)に接し、そこから、
会社がかけた全コストをマージンをのせて回収する者だ。
昭和の頃、日本が経済発展している頃は。
証券会社の、飛び込み、訪問、厳しいノルマの営業が、
営業の典型だった。
平成にはいり、経済成長のピーク、バブル景気の頃になると、
あるべき営業の姿が変わってきた。
市場の顧客(関与者)の課題解決に貢献することで
自社の実績を伸ばす課題解決型営業が、
重要になってきた。
営業には、4つの営業があると言える。
「人脈づくり」。
市場の関与者と社内に情報交換ができる人脈網をつくることだ。
「会社力発揮」。
商品の価値、技術、組織体制などの自社資産の力を最大限活用することだ。
「非価格の課題解決」。
市場の各顧客の課題の解決を、
非価格手段によって解決することで自社の業績を上げることだ。
「価格(コスト)の課題解決」。
市場の各顧客の課題の解決を、
価格・コスト抑制手段によって解決することで自社の業績を上げることだ。