ランクル(ランドクルーザー)にあこがれたこともあった。
いまも、海外の映画、ドラマをみていると、主人公が乗っている。
ホンダにつづいて、トヨタの本社にも立ち寄った。
ホンダより先に、浜松で、豊田佐吉が織機メーカーとして創業した。
本社は、文京区小石川にある。後楽園、東京ドームシティの脇に建っている。
世界最大の自動車メーカーだが、にしてはこじんまりしている。
建物に入ったことがある。
眼下に後楽園が広がっていた。借景。気持ちが落ち着く。いい場所にある。
リニアモーター開通にあわせてその発着駅である品川に新たな本社を建てる。
入口からも後楽園借景が覗ける。
昨年、文京区本郷にあった日本サッカー協会も、このトヨタ本社ビルに移った。
和の国は カイゼン見える化 積み重ね
トヨタは、いまも世界の強者であり続けている。
なぜか。
トヨタの副社長大野耐一がその著書「トヨタ生産方式」で答えている。
第一に「カイゼン」。
現状に満足せず、つねに、より良いものを追求する。
日々の気づきを放置しないで、より良いやり方を模索し続ける。
第二に「見える化」。
出会う問題、課題、成功例をみんなに見えるようにして、
みんなで確認し、知恵を出しあう。
第三に「なぜを5回繰り返す」。
「なぜ」を繰り返し、根っこにある真因を見つけ、カイゼンをする。
前回触れた同じく浜松企業のホンダも。
「ワイガヤ」
というノウハウを残している。
ひとつのテーマにたいし、
性別、年齢、職階、職種、役割、関係なくみんなで集まって、
何日間もワイワイガヤガヤやって、決めていくことだ。
外敵の脅威を受けにくい島国で、儒教に染まって、「和」を最重視する日本人は、
いっぺんにすべてをひっくりかえす「革新」は苦手で、
すこしづづ「カイゼン」していく。
「カイゼン」「見える化」、「ワイガヤ」...。
外敵の脅威に常にされされている大陸国で、個人主義の先進国の考え方を最重視する〝先進〟人からは
石を投げられるかもしれないが、
これらは、いまでも通用する大事な、いかにも日本らしい、生き方ではないか。