「軒下たぬき」シリーズ。

神楽坂商店街の北側の路地裏を歩いた。

南側はいずれ行く。

神楽坂の場合、「軒下たぬき」はメインの商店街にはあまりおらず、

その両側にたくさんある狭い路地裏にいる。

といっても、「狸」は、一匹もいなかった。

「猫」がやたらといた。

 

神楽坂 狸いなくて 猫アート

 

このスケッチは、文京区向丘の夏目漱石旧居跡にいる「猫」だ。

夏目漱石は晩年、新宿区神楽坂の西側に住んだ。現在記念館も建っている。

その影響だろう。おそらく。

今回歩いてみて、神楽坂は、

その南側にあるフランス文化センターを影響を受けて、

フレンチレストランやワインの店が多いのだが、

もうひとつ、夏目漱石にちなんで「猫」デザインが多いことが

特徴になっていることがわかった。

 

これは住宅にいた猫。

これはカップ店の猫。

これは着付け店の猫。

これはカフェ店の猫。

みな、風水的発想の置物ではない。

装飾、デザイン、オブジェ...アートなのである。

神楽坂の「猫」は。

 

「猫」以外にも「置物」はあるが、

それらも「アート」なのである。神楽坂は。

たとえばこれ。

鹿?、山羊?、羊?、流木でつくってある。

ここは古い民家を、改装して、

「羊毛で糸をつくる講習」をしている「ひつじクラブ」という施設にしたところだ。

この飲食店は「猫」をモチーフにしているが、

「小さなふくろう」を入口にちょこっと置いてある。

ここは「人形の家」の前の人形鉢植え、

ここは「ワインの店」の前の小さなキャラクターたち。

 

神楽坂北側の路地裏には、

招福の置物はなかった。

たぬきはいなかった。