気温は35度を超えた。陽に肌がジリジリ焼ける。

猛暑の中「美倉橋」と「左衛門橋」に行ってきた。

神田川の大きな和泉橋と浅草橋の間の下町に架かる小振りの橋だ。

 

下町で 美倉左衛門 脇固め

 

 

これが美倉橋。

江戸時代、ここは佐柄木町・本銀町・紺屋町の蔵の町で、「三倉地」と呼ばれ、

明治時代になって「三」を「美」に変え、町名・橋名にたようだ。

現在の橋は1929年に架けられた鋼の橋だ。

あたりは下町神田の中小企業の町だが、

美倉橋の北側には、三井記念病院と日本通運が、

南側には、龍角散本社が目立っている。

橋の脇にはよく公衆トイレがある。ここ美倉橋にもある。これだ。

最近は江戸情緒を漂わせたものや芸術的な建物のトイレが増えた。

 

美倉橋のひとつ下流の橋が「左衛門橋」だ。

隅田川に注がれる神田川河口に近づいているためか、

屋形船や釣り船がずらりと係留されている。

左衛門橋の南側には、東神田の衣料品問屋街がひろがる。

なかでもひときわ目立つのは「エトワール海渡」だ。

 

美倉橋、左衛門橋は、小さく地味だが、

町家の下まち「神田」を感じさせてくれている。