2024年4月10日水曜日。

きもちのよい快晴。

年季のはいったパタゴニアの長袖Tシャツのうえに、

同じくノースフェースの簡易スプリングコートを着て、

脊柱管狭窄症にぴったりのMBTを履いて、

用事がある代々木上原に行った。

御茶ノ水から千代田線に乗って。

帰りは、新宿中央公園、北新宿を経由して、歩いて帰ってきた。

約4時間半、22500歩かかった。

 

健康と節約の両立を目指した「千円道楽」

という〝基本方針〟に変わりはないが、

これからは、こんなふうに、片道に電車を取り入れよう。

こうすればもっと遠くに行けるから。

 

晴れた空 隠退空気 人を寄せ

蘇る 半世紀前 田舎者

 

ちゃちゃっとおにぎりつくって持って行った。

新宿中央公園で食べた。

具は、昨晩つくった、和風ハンバーグだ。

業スーで買った厚揚、ちくわ、たまご、オーツ麦などを練ってつくった。

旨い。と自賛しておく。

 

まわりは昼休憩の人たち。

きれいな青空と葉桜の下、みんな、気持ちよさそうに、

買ってきた弁当を食べている。

余談だが、隠退してから、まわりに人が寄ってくるようになった。

緊張感のない空気、臭いが出ているのかもしれない。

この休憩場所も、最初はほとんど人がいなかったのに、

おにぎりをほうばるわたしのまわりから埋まりはじめた。

 

新宿中央公園の近くの北新宿に住んでいたことがある。

1978年、もう半世紀近くまえだ。

ここにはよく来ていた。

浜松から出てきたばかりの〝いなかっぺ〟だった。

最近物忘れがひどいのに、なぜか、鮮やかに蘇る。

キャンディーズの微笑みがえしが、ピンクレディのサウスポーが、

ラジカセから流れているアパートの窓際が。

当時も、安田、大成、三井、住友、京王の高層ビルは建っていたっけ。

 

最近よく亀に出会う。

ここにもたくさんいた。

「新宿白糸の滝」という当時はなかった滝の池に。

桜は、きのうの風雨で葉が目立ってしまっていたが、

チューリップがたくさん咲いていた。

赤、ピンク、黄、青。やわかな桜色とは対照的だ。

 

本郷からの、片道を、電車にするだけで、

たくさんの新しい風景に出会え、思い出に浸れた。

これからは、増やそう、このパターン。