2024年4月7日日曜日。

満開となった2024年の桜もそろそろ散りだした。

つづけてきた「桜めぐり」も、きょうで終わりとしよう。

きょうは「神田川」。

文京区・関口の「江戸川公園」から神田川沿いにつづく桜の木々を見て歩く。

ここは、神田川沿いの桜と、小石川台地斜面につづく名所が、

重ねて見られるおすすめの場所だ。

 

眺めなら 目黒川より 神田川 

 

ネットにはこうある。

江戸川公園は、東京都文京区にある美しい桜の名所。その歴史は明治時代に遡る。

1884年(明治17年)頃、大海原氏が自宅の前に桜の木を植えたことがはじまり。

その後、見物用の船が出たり、芸者さんがたくさん訪れたりする場所となった。

 

神田川にかかる枝枝に咲いた桜がきれいだ。

沿道には江戸時代に設置された水道施設の跡がある。

ここで神田川を堰き止め、東に広がる本郷台地や神田に水を供給したのだ。

椿山荘もある。

大名屋敷跡を山形有朋が買い、椿の庭園を築き、

藤田観光がそれを引き継ぎ、現在に至っている。

神田川沿いに土塀が続き、屋敷内の緑もきれいだ。

「古池や 蛙とびこむ 水の音」

この俳句をよんだ松尾芭蕉の屋敷もある。

そして、神田川の桜をながめながら歩を進めると「細川庭園」にたどり着く。

来るたびに思う。

この庭園はどこからどう眺めても顔を変えながらどれも様になる。

神田川は、このあたりまでさかのぼると川底の岩が見えてくる。

その岩々に亀がのぼり、甲羅干ししている。

 

桜の様子がさかんにテレビで伝えられている。

上野や千鳥ヶ淵といった名所とともに、

目黒川もよく紹介されている。

この神田川も同じ川なのだがとりあげられず、

目黒川沿道を行き交う若い人たちばかりが目につく。

神田川のほうが、自然や歴史も眺められて、ずっとよいのに。