2024年3月18日月曜日。晴れ。強風。冬に戻った。
「像めぐり」の第13回。
今回は麻布十番商店街の「きみちゃん」像。
野口雨情の童謡「赤い靴」のモデルとなった岩崎きみちゃんの像だ。
笑ってよ 麻布に立ってる きみちゃん
「赤い靴、履いてた、女の子。異人さんに、連れられて、行っちゃった」。
悲しい唄。像も悲しい顔。
3歳で米国人宣教師の養女となったきみちゃんは、
結核のため麻布の孤児院に入れられ、渡米することなく9歳で亡くなったそうだ。
あまりにも悲し気。笑ってよきみちゃん。
スケッチした。勝手に笑みを入れて。
ちなみに、童謡「赤い靴」の作者の野口雨情は、
「十五夜お月さん」「赤い靴」「シャボン玉」「雨降りお月さん」などで知られる、
北原白秋、西條八十とならぶ三大童謡作家。
春のお彼岸。
かみさんの実家のお墓がある麻布十番まで本郷から歩いた。2時間20分かかった。
何度か歩いているが。遠い。
麻布は、いまでこそ老舗の多い名高い古い商店街だが、
明治以前は狸や狐の棲む森だったようだ。
いまも坂の名前や名産品にその名残を残す。
それから、麻布の山は、駐日大使館・領事館が多い。
だからだろう。「赤い靴」のような逸話も残っている。