「像めぐり」第7回。

神田明神のだいこく様を見に行ったついでに、

同じく神田明神のえびす様を見た。

2024年2月6日。いまにも降り出しそうな昼近く。

 

明神の 斬新えびす 大傑作

 

これが神田明神のえびす様だ。

斬新。

葛飾北斎の富嶽三十六景のうちの一枚「神奈川沖浪裏」のような、

鮮やかな大波の頭に、

童顔の小さなえびす様がちょこんと乗っかっている。

イルカ、鯛、飛び魚、まぐろなど舞う。

東京芸術大学学長で金属工芸作家の宮田亮平の作だそうだ。

もっともっと注目されていい傑作と思う。

 

神話では、えびす様は、この世をつくったイザナギ、イザナミの子。

生まれたが手足がなく蛭(ひる)のようなので蛭子(ひるこ)と呼ばれ、

蛭子(ひるこ)=えびす、となった。

えびすは生まれてすぐに海に流された。

なので海と縁が深く、

エビスビールのラベルのように、

釣り竿と鯛を持つ姿で描かれることが多い。

 

御利益は、

商売繁盛、大漁満足、五穀豊穣、航海安全、開運招福、学業成就、歌舞音曲。

すごい!

日本の神様では、だいこく様とならぶ東西両横綱だ。

 

神田明神は、

だいこく様、平将門と、このえびす様を、

祀る神社なのだ。