「像めぐり」の2回目。

2024年2月3日土曜日。

日本橋に行ってきた。

「麒麟」を見に。

 

翼得た 麒麟飛び立つ 日本橋

 

ネットをみてみる。麒麟とはこうだ。

麒麟は想像上の生き物。

中国の陰陽五行説では「吉兆や繁栄を現す神獣」とされ、

その四方を青竜・玄武・白虎・朱雀の獅子の四神が護っているそうだ。

日本橋も、四方の橋の端に獅子像があり、中心の橋の欄干上に麒麟像がある。

日本橋の麒麟は「東京都の繁栄」を意味しているらしい。

欄干上の麒麟の表情は左右で異なる。

一方が口を開き一方が閉じている。

阿吽の対だ。狛犬と同じだ。

このスケッチは「阿」の麒麟。

 

キリンビールの商品をみる。「麒麟」が描かれている。

日本橋の麒麟には翼があるが、キリンビールの麒麟には翼がない。

なぜ日本橋の麒麟には翼があるのか?

理由は日本橋のたもとのこれだ。

「日本国道路元標」。

ここは日本の道路網の始点となる地点。

ここから日本中に飛び立てるようにとの意味が込められている。

 

作者は渡辺長男さんと岡崎雪聲さん。

明治から昭和にかけて生きた彫刻家。

日本橋の四方にある獅子像も両氏の作だ。