「シャトレーゼ」に行ってきた。

わが家の本郷からいちばん近いのは紀尾井町の店。

そこまで歩いて1時間20分。

「大福巡り」の第7弾だ。

 

紀尾井町 ニューオータニと シャトレーゼ

 

「ホテルニューオータニ」の真ん前、

大久保利通が暗殺された「清水谷公園」と老舗料亭として名高い「福田家」

に挟まれた建物の1階に「シャトレーゼ」はある。

ここだ。

この店は和洋菓子がおいしくて低価格なことで有名だ。

それにしてもすごいところに出店したもんだ。

 

たくさんの店を出しているだけあって、

接客は、ドライではあるが、てきぱきしている。

 

これは「塩豆大福」。140円。

「群林堂」とか「浅田家」とか「岡埜栄泉」とかと比べると、

餅、あんこ、豆の量が物足りないが、

甘みをおさえたあんこ、適度な塩味、やわらかく伸びる餅、

といったおいしさの点ではそん色ない。

それらの大福より100円安いことを考えれば妥当、

とも言えるかもしれない。

そもそも、ケーキ、洋菓子がメインのシャトレーゼだが、

和菓子もここまでものがつくれるのか、と思ってしまう。

 

これは粗びき大福と粗びき大福よもぎ。それぞれ100円。

「竹隆庵岡埜」の「こごめ大福」に似ている。

ただ、「小米」を使ってないからか、

「こごめ大福」のようなさくっとした食感は出せていない。

「よもぎ」のほうは、「竹隆庵岡埜」の草餅より

苦味、香りが強めかもしれない。

でも、100円という「竹隆庵岡埜」の三分の一の価格で、

これだけしっかりできていれば十分だ。

わたしは、これから、ときどき買わせてもらうつもりだ。

 

店の正面にある「ホテルニューオタニ」。

かあさん、ぼくの麦わら帽子、どこへいったんでしょうね」。

原作森村誠一、松田優作が主人公を演じた映画「人間の証明」を思い出す。

ジョー山中が、清水谷公園で刺され、

ニューオータニの最上階を見上げるシーン...。

1970年代に大ヒットした映画だ。