2024年1月24日水曜日。
「ことし最強の寒波」。そう報じられている。
午前9時。着込んで。虎ノ門に向かった。
「大福巡り」の3軒目。「岡野栄泉本店」。
さすがだね 餅もあんこも きめ細か
ここだ。
本郷から歩いて1時間半かかった。
きのうの赤坂「浅田家」と同じ時間。
虎ノ門ヒルズの近く。
裏手には23区でいちばん高い自然の山「愛宕山」がある。
愛宕山には「出世の階段」という言い回しもととなった階段がある。
まえに登った。けっこうきつい。
江戸の頃、この階段を馬で駆け上がったというのだから、凄い。
店は、行列はないが、暖簾をくぐるお客さんは途切れがない。
品がある。落ち着いている。
店員さんも、笑顔を湛え、やさしく接してくれる。いい感じ。
3個買った。かみさんと、わたしと、娘の分。
ひとつひとつ包装されている。
「商標登録 大福 岡野栄泉」
と記されている。
きのう行った「浅田家」と同じぐらいのサイズだ。
1個270円。
豆は浅田家ほどは主張していない。
餅は、浅田家ほど厚くはないが、おなじぐらい、やわらかく、伸びる。
あんこはこしあん。これがなんとも、しっとり、きめ細か。
甘さも控えめ。
「野生」の浅田家にたいし、「上品」の岡野栄泉といったところだ。
おまけに。
近くにある霞が関ビル。
丘の上にないのに「ヒルズ」と名乗るタワービルより、
60代のわたしはだんぜんこっちのほうに惹かれる。
70年頃、当時は、日本一の36階だった。
いまでは、高層ビル群に埋没しまい、地上から見える角度は少ない。
丹波哲郎、千葉真一、野際陽子...「キイハンター」。
毎週かならず観ていた。




