2023年12月6日(水)。晴れ。
寒さがやわらいでいる。
新宿に用事があり、ついでに、
東京に出てきて初めてアパートを借りて住んだところに立ち寄ってみた。
北新宿。45年前。18歳だった。
本郷から歩いて行った。
神楽坂あたりから大久保通りをまっすぐ西へ進み、
大久保のコリアンタウンを抜け、山手線・中央線のガードをくぐり、
そのまますこし行き、狭かった道が広げられていて、
新宿税務署を過ぎ、やや下り坂になったところで右折、
たどり着いた。
意外に近くてシンプルな道筋だった。
高層ビル アパート窓から 日々眺め
ここだ。白いクルマが止まっているあたり。
背後は大智学園という高校で、45年前は公立の学校だった記憶なのだが...。
広げられた通りに面している手前の角地は「まいばすけっと」になっていた。
当時は材木店だった。
道を挟んで向かい。そこには45年前と同じ古いアパートがまだあった。
アパートの2階の部屋からは、
開発がはじまっていた新宿西口の高層ビル群が見えた。
安田、三井、住友、大成、京王プラザホテル。
上京したばかりの頃を思い出し、思わず涙が...、
とはならないが、
仕事を隠退したタイミングでのこの道行は、
感慨ひとしおではある。
ここから、代々木の予備校に通っていた。
そのとき、毎日の利用していた立ち食いそば屋にも行ってみた。
そこは「思い出横丁」。いまでは新宿駅西口の名所だ。
そのころは「しょんべん横丁」と呼ばれていた。
驚いた。まだ16時30分なのに、極狭の筋は人でいっぱい。
各居酒屋ともお客さんでほぼ埋まりかけていた。
それも、外国人のほうが多い。
この横丁のちょうど真ん中あたり、
またまた驚いた。その立ち食いそば屋はまだあった。
これだ。
かけそば350円と出ている。
わたしが毎日食べていたころは百円台だった。
それにかき揚げをのっけて二百円ちょいぐらいだったろうか。
それに立ち食いだったはずが、いまは椅子がある。
通り道 しょんべん横丁 そばすする
当時は、ここに立ち寄り、新宿駅西口を通過して代々木まで歩くか、
この横丁を抜けたところにある小さなガード下通路「角はずガード」を抜けて、
新宿東口に出るか、だった。
「角はずガード」。これも新宿の名所といってもいいだろう。
新宿駅の東口と西口の行き来は、
いまでは「東西自由通路」が地下にできて、
しすくなったが、
それまでは、新宿駅の北側の大ガードかこの角はずガード、
もしくは南口の甲州街道の通路しかなくて、すごく不便だった。
新宿については、きょうはここまで。
いずれ、予備校時代から大学時代によく行った、
新宿駅東口、西口、歌舞伎町、ゴールデン街、大久保コリアンタウン、
あたりのなつかしい町々を、
それぞれよく歩いてレポートしていこう。





