2023年11月16日。

染井霊園に行ったついでに、その隣にある本妙寺にも立ち寄った。

 

本妙寺 大罪寺に 名奉行

 

本妙寺。

江戸時代最大の大火といわれる明暦の大火の火元とされている。

明暦の大火は、江戸の全域と、江戸城の天守閣も焼いてしまった、

すさまじい大災害である。

当時、本妙寺は、本郷にあった。

わたしの家は、その本妙寺の跡の上に建っている。

 

その本妙寺。大火のあと、本郷からここ染井に移転している。

それが、本妙寺が火元というのは誤り、と指摘される根拠だ。

江戸中を焼き尽くした火元がおとがめなしということはありえないからだ。

一説には、大都市江戸の再構築のための暴挙、という見方まで出ている。

 

これが染井霊園の隣にある本妙寺だ。

そこには、ちゃんと「明暦の大火供養塔」がある。これだ。

この本妙寺にも、たくさんの偉人が眠っている。

時代劇でおなじみの名奉行遠山金四郎。

これ以外にも千葉周作、本因坊家の墓地もある。

 

ちなみに、本妙寺の隣にある慈眼寺には、

文豪たちがいる。

これは文豪芥川龍之介。

芥川とならぶ文豪谷崎潤一郎。

 

江戸を焼き払ったいわば「大罪人」の本妙寺に、

なぜ、同じ江戸時代の有名人たちの墓があるのか、

なぜ、裁く側、司法の長、遠山の金さんが眠っているのか。

やはり、「本妙寺火元」は、なんらかの理由でつくられた話と言わざるおえない。