11月2日。

本郷の我が家から西へ歩いて1時間、早稲田大学へ行ってきた。

十八歳、受験で来た以来だ。もう四十五年前になる。

 

不合格 四十五年 行って見た

大隈さん 視線の先に 何がある

 

神楽坂をずっと西進し、坂を降り、しばらく行き、東西線早稲田駅を右に折れると、

早稲田大学南通りになる。

人が多い。みんな学生だ。

それにしても、学生が多すぎる。

ちょうど何限目かの講義が終わったころなのか。

なるほど。

あしたから大学祭だ。

 

正面に、大隈講堂が見えた。

その西向かいに、大隈重信像がある。

東を見て立っている。

視線の先は、皇居であり、三権が集まる永田町・霞が関か...。

「都の西北 早稲田の森」から見守っている?、いや見張っている?、のだろうか。

 

わたしは、入れてもらえなかった大学だが、あこがれていた。

45年前は、わたしのような田舎者が多い学校のように感じていたが、

いまいる学生さんたちは、身なりをみるかぎり、みんな洗練されている。

時代は変わった。