2023年11月2日水曜日。
神楽坂に行ってきた。
持続可能 新陳代謝 神楽坂
この坂道の商店街の活気ぶりは40年以上前と変わらない。
奇跡だと思う。
観光地として日本中から集客している銀座、新宿、渋谷、池袋、上野、浅草や、
ポジションニングが明確でターゲツトを集客し続けている秋葉原、人形町、巣鴨などを覗いて、
地元住民の毎日のくらしと、広域からの散策の、双方の幅広い年齢層のお客さんにとって
価値ある存在であり続けていることに成功している唯一無二の商店街、
それが神楽坂だと思う。
ここには、まだ〝ナショナルのお店〟がある。
キリンビールの看板を掲げた飲み屋がある。
煎餅屋がある。
佃煮・漬物屋がある。
おばちゃんのファッションの店がある。
昭和からずっと支持されている地場スーパーがある。
価格はちょっと高めかもしれないが、
いいもの揃えている。小さいのに、鮮魚、精肉はこの多様さ、きめ細かさだ。
ここ神楽坂には、
「昭和」の店が、きちんと生き残っているのだ。
つまり、地元にずっと住む人たちや、年輩の方々にとって、
価値ある憩いの場所になり続けているわけだ。
その一方で...
そのスーパーの前には、近年急増しているB級品を低価格で売る激安八百屋がある。
昭和からの肉屋は、揚物の惣菜店に生まれ変わって元気でやっている。
「おばぁちゃんの原宿」に多かった、
靴屋や、
鞄屋は、
おしゃれなお店にリニューアルしている。
そして、
100円ショップがあり、
菓子チェーン店があり、
他ではちょっと見かけないような新業態「岩と岩塩」の店も開業し、
人気のベーカリーがあり、
エスニック、イタリアン、ワインの店もたくさんある。
ここ神楽坂には、
「昭和」からの地元の人たちが普段使いしている店とともに。
トレンドをとりこんだ新しい店がたくさんあり、共存していて、
トレンド店が、広域からの散策客を取り込んでいるわけだ。
神楽坂は、
「新陳代謝」を維持し成功している「持続可能」(サステナブル)を体現したまちなのだ。
そして、忘れちゃならない。ここ神楽坂は、花街、料亭のまち、だ。
63歳のわたしは、神楽坂というと、まっさきに、
萩原健一、梅宮達郎、そして倉本聰の、「前略おふくろ様」をイメージしてしまう。
こんな風情がここでは滅びず残っているのだ。
それも、この神楽坂の奥深い魅力となっている。
また来よう。奇跡の神楽坂に。





















