朝と昼の寒暖差が10度以上もある日がつづいている。

10月19日木曜日。

下着のうえに腹巻をして、長袖の紺のノースフェースを着て、

文京区関口の細川邸庭園に出かけた。

 

文京区の周遊バス「ビーグル」に文京区区役所から乗って行ってみた。

バスは西へ。神田川の北側を進んだ。

 

古池や かわずとびこむ 水の音

きょうは、敬意を表し、五七五の元祖名人「芭蕉」の句をそのまま書いた。

行ってみた知った。この細川邸が「古池」の地だったとは...

 

「ビーグル」バスは、

あきらかにそれまでの街並みとは違う、

緑が深く大きな、職域と住宅の密集地である東京とは思えない、異邦のような地、

にはいっていった。

そう。ここが、神田川沿い斜面にひろがる、肥後細川庭園を中心とするめじろ台地だ。

その「入口」ともいえる「椿山荘」で降りた。

 

めじろ台 細川庭園 異邦の地

また来よう ビーグルに乗り めじろ台

 

このめじろ台には、こんな地が揃っている。

肥後細川庭園。

目白台の台地の自然景観を活かした庭園。

江戸時代に複数の旗本屋敷を経て肥後細川家屋敷となり、

その後東京都の所有となり平成29年から「肥後細川庭園」という名称になっている。

とにかく、自然が、大きく、豊か。ここが東京だということを忘れさせてくれる。

 

椿山荘。

もとは椿が自生する景勝地で「つばきやま」と呼ばれ、

江戸時代は黒田家下屋敷、明治時代は山縣有朋が購入し「椿山荘」と命名し、

大正時代に藤田財閥の所有となり藤田観光の「椿山荘」となった。

 

関口芭蕉庵。

松尾芭蕉の住居跡。

ここに「古池や かわずとびこむ 水の音」の句碑があり、

その「古池」がある。

芭蕉は、

その情景を写生のように切り取って、五七五でメツセージし、

わたしたちの心に騒がせる、そんな新しい俳句・川柳の創始者であり、

正岡子規のまえの名人。

わたしはそう思っている。

 

永青文庫。

旧熊本藩主細川家伝来の美術品・歴史資料を収蔵展示する施設。

理事長は18代当主で元内閣総理大臣の細川護熙。

 

和敬塾(わけいじゅく)。

大学生・大学院生のための学生寮。

前川製作所創業者の前川喜作が人材育成の地として設立した。

地方出身者、海外からの留学生が多いという。

 

講談社野間記念館。

近くにある講談社の創業者野間清治が集めた美術品や同社の出版文化遺産を展示。

 

文京区立運動公園。

野球場2面以上とれている大きな公園。

 

旧田中角栄邸。

大きな敷地を有していたが、大半を東京都に売却したようだ。

それが、おそらく、前出の公園になっている。

 

それから、日本女子大学の広いキャンパス、

そして、63歳のわたしからすると懐かしくもある三浦友和と山口百恵が結婚したカテドラル教会。

 

この、東京とは思えない緑豊かな地、また来よう。

ビーグルに乗って。