2023年10月10日。きょうはきのうより気温が10度高い。寒暖差が大きい。

根岸の「子規庵」に行ってきた。

明治の俳人正岡子規の家が残っている。

このブログに駄句「五七五」を載せ続けていることもあり、

「大先生」の跡に行っておこうと思い立った。

落語の林家正蔵、三平が、ここに住んでいて、

根岸は下町情緒があっていいところ、と言っているのも記憶にある。

 

子規とラブ ホテルが並ぶ まち根岸

 

我が家の本郷からは、本郷通りから言問い通りに出てあとはまっすぐ行けば根岸に着く。近い。

ここが「子規庵」だ。

わたしの正岡子規像は、司馬遼太郎が描いたものだ。

松山出身で、日露戦争で重要な役割を果たした秋山兄弟と仲良しで、夏目漱石ともともだち。

日本の俳句を確立した人。

 

わたしはとくにこの句が好きだ。

「鶏頭の十四五本もありぬべし」

肺結核になり、この家で伏せっていたときに詠んだ。

写生だけど、こころに訴えかけてくる。

すばらしい、駄句だ、と議論になり続けている句のようだ。

わたしは、写生に生への強い思い、執着を感じる。

 

よれより...

子規庵の近くにはラブホテルがたくさんある。

根岸というより鶯谷のホテル街といったほうが知られているが。

わたしは、

子規庵などの旧い家々と、欲望むき出しの昭和の象徴といえるラブホテル街、が隣接しているということ、

さらに、山の線の駅にしては異例といえる、小さな小さな、地味すぎる「鶯谷駅」ひとつ挟むと、

上野の森の国立博物館ということ、

このギャップのはげしさ、異空間の共存に、根岸という街の生々しい歴史を感じる。