2023年10月3日火曜日。気温が落ち、湿気がとれて、さわやかな秋晴れとなった。
世田谷の桜新町に行ってきた。
ホッとする 桜新町 サザエさん
街に立つ 表情豊かな まんが像
こんなことを言うと、世田谷のひとたちに怒られるだろうが、
ホッとした。桜新町は。
自分が狭量だからだろうが、
世田谷というと、成城とか、自由が丘とか、田園調布といった、
台地の上の邸町をイメージしてしまう。
ところが、この世田谷のまち、とくに桜新町駅の南東方向だが、
昭和らしさを残す商店街があり、大きな邸も少なく、
あの「サザエさん」の雰囲気が漂っているのだ。
「サザエさん通り」と名付けられた商店街を、
南東の長谷川町子美術館・記念館がある方向に歩いてゆく。
ほとんどの店に「サザエさん」ステッカーが貼られているとともに、
歩道の上の街灯、郵便ポスト、変電庫にも、「サザエさん」が描かれている。
やがて桜新町交番が見えてきて、二又に道が分かれる。
右に行くと、長谷川町子美術館と記念館が道をはさんで建っている。
長谷川町子の家があったところであり、つまりあの「サザエさん」の家だ。
「サザエさん」の〝家〟を見て、個人的には、ちょっと残念。
「サザエさん」に出てくる昭和の建物を想像していたからだ。
そこは、いかにも邸のまち世田谷を象徴するような、落ち着いた、近代的な建物だった。
そのとなりに、「桜新町公園」がある。
そこには、「サザエさん」に出てくる人たちの像が置かれている。
サザエ、カツオ、ワカメ、タラ、波平、舟。
像は記念館の前にもある。
長谷川町子を挟んで、サザエさんといじわるばあさんが耳打ちしている。
像は、東急新玉川線桜新町駅の前の歩道にも置かれていて、
桜新町の各所で見られる。
世の中のヒトの像というものは、ほとんどが写実的で、口を結んでいて、
どちらかというと、いかめしいというか乏しい表情をしているが、
サザエさんの像は、どれも、漫画のまま大きな頭で表情豊かだ。
そういう点では、画期的なのだ!
また、それらの像を見ていて気づくのは、「マスオ」さんが駅前の一体しかない、ということだ。
肩身の狭い〝婿〟さんは、像も控えめということか...。









