中野ブロードウェイに行ってきた。

9月下旬というのに真夏日になりそうな「異常」な秋の日だった。

中野ブロードウェイのホームページにはこうある。

「サブカルの聖地」として名を知らしめるようになったのは1991年のバブル崩壊後。その道を切り開いたのは、1980年にわずか2坪のスペースで営業を始めた漫画専門古書店「まんだらけ」。以来、 様々なジャンルのコアなマニアの経営者が集まってきた。ここ数年は、ビットコイン、3Dプリンターなど、新しい業態の店舗も増えて、益々、カオス化が進んでいる。 奇妙に調和したカオスの世界。あるいは、レトロフューチャーの迷宮。中野ブロードウェイは、時空を超えた未来が感じられる不思議空間。

 

六十路 中野ブロード ウェイを行く

 

はじめに結論じみたことを言うと、

わたしの、中野ブロードウェイ観は、

アメ横+秋葉原の小型商店街で、アメ横の屋台B級グルメと、外国人観光客が抜けているまち、だ。

シャッターが閉じられた店も目立った。

 

JR中野駅北口を出て、中野サンモール商店街を真っすぐ北に歩き、突き当たったところ。

そこが「中野ブロードウェイ」だ。

まずは、まんがやゲーム・情報機器関連の店をみる。

中野ブロードウェイにはいつてすぐ右手に、

かつてこのまちを日本中にとどろかせたきっかけになったまんが古書店「まんだらけ」がある。

六十路ジジイには入りにくい非開放的な店構えだ。

フィギュアなどまんが・ゲームのキャラクターグッズの店もある。

カードゲームショップもある。

これもキャラクターグッズの店だ。

ゲームセンターもある。これは「ナムコ」だ。

同じく「アドアーズ」という店も。

ガチャガチャを集めた一角もある。

その横に「昆虫食」自販機も。いかにもマニアのまちだ。

クレーンゲームが並ぶところもある。

情報端末機器の店もある。これは「ソフマップ リコレクション」。

たしかに、まんが、ゲーム、情報機器の店が揃っている。

しかし、どれも小さく、品揃えが少なく、

なによりも、立ち寄っているお客さんが少ない。

一言で言えば、「ミニ秋葉原」だ。

 

そして、もうひとつの「顔」が「ミニアメ横」だろう。

これは、豆やドライフルーツの店。

これは中国食材の店。

これはフィリピン食材の店。

ここは、ほぼ唯一といっていい外食店のカレー専門店。

ちょっとした「アメ横」だ。

が、アメ横と比べると、店が圧倒的に少なく、外食店も1店しかなく、

利用するお客さんも少ない。

 

これは八百屋「野方青果」。都心に増えている小さな八百屋たち同様、値段は安い。

これは鮮魚店。安い。が、刺身も外国産の表示が目立つ。たとえば「しめさば」もアジアから持ってきている。

これは魚の惣菜店。ここも安い。たとえば、一粒が大きなかきフライ1パック250円だ。

これは精肉店。ここも低価格。たとえば、たまごM10個パック218円。

これらの生鮮・惣菜店のほうがお客さまは多かった。

ただし、客層は、おばちゃん、おじちゃんばかり。

まんが、ゲーム、情報機器の店のお客さん、若い男性とはまったく違う。

 

中野ブロードウェイは、

「まんだらけ」からはじまったマニア客の集客力はもうあまりなく、

おそらく、そういうお客さんは秋葉原に集まってしまっていて、

それよりも、地元のおばちゃん・おじちゃんのための商店街に変わりつつあるのだと思う。