9月9日。台風がいったあと。

東京23区で最も高い自然の山「愛宕山」にのぼった。標高は25.7メートルだそうだ。

春日から都営三田線に乗って御成門で降りてすぐに山の麓に着いた。

遠いと思っていた愛宕山は本郷の我が家から近かった。歩きも入れて30分かからなかった。

 

愛宕山の頂上には愛宕神社がある。ネット調べた。

愛宕神社は、1603年、徳川家康の命で防火の神様として祀られた。

愛宕神社の本社には麓の鳥居から急な石段をのぼってたどりつく。

この階段は「出世の石段」と呼ばれている。

三代将軍、徳川家光が徳川家の菩提寺「増上寺」参詣の帰りに、ここ愛宕神社の下を通った際、

愛宕山で満開になっていた梅を見て「誰か、馬にてあの梅を取って参れ」と命じた。

皆が愛宕山の急勾配の石段をみて顔を見合わす中、

随行していた丸亀藩家臣の曲垣平九郎(まがきへいくろう)が、

馬に乗ってこの急石段をのぼり、梅を枝をとって戻ってきて、家光に献上した。

家光は「日本一の馬術の名人」と讃え、曲垣平九郎の名は全国にとどろき、

以後出世していった。

 

ここを馬 信じられない サムライ技

 

これが、曲垣平九郎が馬に乗って駆け上った「出世の階段」だ。

階段数が多いとともに、傾斜がきつく、一段一段も高い。

手すりがついているとはいえ年寄りはのぼれないかもしれない。

わたしもさいごのほうは息が切れた。

上からみるとこうなっている。

信じられない。ここを馬で駆け上がるなんて。

サムライの馬術はすごかったのだ。

だいたいそのころ、サラブレッド種もアラブ種も、日本にはまだはいってきていなかったはずで、

国産のからだの小さな馬でのぼったわけで。

そして、のぼりきったところに愛宕神社がある。これだ。

 

足腰の状態を確認する意味で、

これからもときどき来て、この階段、のぼってみようと思う。