ゲージュツを観よう。

谷中と上野を歩いてそう思い立ったわたしだが、

きょうも、その観点で、東京駅丸の内口に行くことにした。

わたしにとって、東京駅は、立派な芸術品だ。

いつ見ても、堂々たる風格で、世紀を越えての東京の主役だ。

とともに...、

いつ見ても、駅に見えない。

人の動線が地下にあり、この大玄関を出入りする人の姿は限られているため、

駅というより、大きな美術館のように見えてしまう。

 

丸の内 駅に見えない 東京駅

世紀越え 変わらぬ主役 東京駅

 

ウィキペディアによると-。

東京駅は、位置、規模、構内配置はドイツの技術者フランツ・バルツァーが決め、

駅舎は辰野金吾と葛西萬司が設計した。

そのデザインは「辰野式ルネッサンス」と呼ばれ、

「天皇の駅」としてのシンボリックな意味を持たせた。

レンガと鉄筋造り、3階建て総建坪9,545 m2・長さ330 mの豪壮華麗な洋式建築だ。

日露戦争時に着工し、1914年の第一次世界大戦開始時に開業した。

 

我が家からは、本郷通りをひたすら南下すれば、皇居と東京駅丸の内口の間に出る。

皇居方面から、東京駅に近づいてゆく。

駅舎は、横に長く伸びた、堂々たる洋館だ。

濃い灰色の屋根、赤レンガと、白い窓枠や目地のコントラストが美しい。

うしろには、八重洲口側の高層オフィスビルがみえる。

振り返って、皇居方面を見る。

左に丸ビル、右に新丸ビル。

正面は皇居まで広く突き抜けている。

青空が気持ちいい。

この東京駅前も、日本人よりも外国人のほうが多かった。

 

これは丸の内北口のエントランス。

見上げると、八角形デザインでクリーム色・白・茶色の配色の天井だ。

ほかの日本の駅舎にはみられない品格を感じる。

これは丸の内南口のエントランス。

北口とまったく一緒だ。

北口と南口の間の中央口にはこのような空間はないが、

別に、ステーションホテルの入口がある。

一度泊まってみたいものだ。

 

人でごった返していない。

やはり、ここは駅というより美術館だ。