あさって日曜日から、天気予報では、曇りの上に小さな傘マークがついている。

それも1週間ずっと。久しぶりの光景だ。

これで、災害級の暑さともおさらばか?

 

そうだ。「朝倉彫塑館」(あさくらちょうそかん))へ行こう。

カミさんの実家は湯島で眼鏡店をやっていて、

朝倉文夫という彫刻家にひいきにしてもらっていた。

「朝倉彫塑館」はその人の元自宅だ。

朝倉文夫は、明治から昭和の時代に活躍した知る人ぞ知る高名な彫刻家で、

「東洋のロダン」と評された。

そのことを思い出し、あらためて行ってみることに。

 

朝倉さん 眼鏡が似合う 彫刻師

小腹にグー 十円饅頭 また買おう

散策も タクシー気になる 谷中行 

 

「朝倉彫塑館」に行くには「谷中」の商店街を通る。

本郷通りの東京大学前を農学部まで北上し、右左折を経て、不忍通りに出て、

団子坂の交差点を右折して、「夜店通り」に左折、すこし行く、もう谷中。

本郷の自宅から結構近い。

「夜店通り」で最初に目に入るのは「十円まんじゅう」こと「福丸饅頭」の店。

まだ10時まえ。開店していない。1個10円。いぜんはよく買っていた。

サイズも価格も小腹にグッドだ、復活しよう。

つぎに蒟蒻、寒天の店「山陽食品」。この店も安い。以前と変わっていない。

 

右折して「谷中銀座」商店街にはいる。

朝10時ではまだ空いていない店のほうが多い。

「すずき」。店頭には来店した芸能人の写真がいっぱい。

メンチカツなどが名物のようだ。以前からあった記憶があるがリニューアルされている。

枝のように伸びる細い脇道をのぞくと、いい感じの飲食店がある。

なかにはすごく長い行列ができているかき氷家さんもある。

「夕焼けだんだん」と名付けられている階段をのぼる。

むかしはここから富士山がよく見えたようで、

階段をのばりきったところには、いまでも「富士見屋」という古い旅館が大きな看板を掲げている。

それにしても...。この谷中ぎんざも、外国人がすごく多い。

あるコロッケさんの前でスマホで派手な店頭の写真を撮っていると、

奥から店主が「ノーフィッシュ」とわたしに向かっていきなり怒鳴った。

わたしを外国人と思ったようだが、怒鳴られる筋合いはない。

 

「夕焼けだんだん」を過ぎて、「朝倉彫塑館」へと右折。

いきなり左に昭和感いっぱいの「初音小路」。

小さな小さな飲食店がつながっている。

すぐに「朝倉彫塑館」にたどりつく。

付近は、古い店がズラリ。

これは以前食事した「トラモント」。イタリアンレストラン。

おいしかった。得意先の方のご馳走だった。

ありがたいかぎりだ。

 

谷中は、大きな邸はないが、品があって、落ち着いている。

芸術のメッカ上野公園のすぐ北で、谷中墓地があり、お寺が集まっていて、老舗もいっぱいある。

散歩するには絶好の場所だ。

が、このあたりの特徴である狭い道々を、たくさんタクシーが走り回っているのが、

やすらぎ感を奪っている。大霊園があり、名所が多いからタクシーが多いのは仕方ないのかもしれない。

でも、運転手さん、このような場所では、もうすこし、

歩行者にストレスを与えない運転を心がけてほしいのです。

散歩するには