きのうは、番町、麹町を歩いた。

まず一句。

 

旗本の 残像漂う 番町路

 

番町は、江戸時代、旗本がたくさん住んでいたところだ。

まず、ここは、「王友荘」。

王子製紙の迎賓施設だったようだが、もとは旗本屋敷のひとつだったのだろう。

その斜め向かいにはこんな屋敷も建っているが、ここも旗本屋敷を感じさせる。

番町は、これらの旗本屋敷の残像と、新しいマンションで構成された、

東京都内でも屈指の一等地といえる。

 

ここは、いまは駐車場と公園と放送センターになっているが、

わたしが麹町に通っていた30年以上前は日本テレビだった。

汐留に移る前田だ。徳光和夫さんが毎朝「ズームイン」と叫んでいた。

その日本テレビの前にあるインド料理店「アジャンタ」。

30年以上前、ここは24時間営業だった。いまはきっと違うだろう。

テレビ局の目の前ゆえにいつでも腹ごしらえできるところとして存在していたのだろうから。

 

元日テレから甲州街道に向かって歩く。

「う」の看板が目印の四丁目うなぎの「秋本」。名店だ。

その隣。「おおたにや」。

30年以上前はここで毎日のように弁当を買いオフィスで食べたていた。

いまでもあるとは...。

甲州街道に出る。麹町四丁目の交差点だ。

その角に建つビル。ここに、わたしが務めていた会社があった。

甲州街道を渡り紀尾井町のほうへ。

文芸春秋本社がある。

 

ここらあたり一帯は、30年以上前によく通ったところだ。飲食店もそこそこ残っている。

なつかしい。