気温36度。夏の暑さが年々強まっている。

二酸化炭素排出抑制、CSV、SDGs、自分よし、相手よし、社会よしの三方よし...

もうみんなの必須科目だ。

 

「危険な暑さなので外出は控えましょう」

あらゆるメディアがそうアナウンスしていた。

 

なのに。63歳は。午前10時。本郷の我が家を出た。

「午前中なら大丈夫だろう」。

目的地は千鳥ヶ淵。北の丸公園の西、靖国神社の南だ。

靖国通り側からはいった。

涼しい。収穫だ。

齢を重ねた桜の木々が遊歩道を覆い、真夏の強い陽ざしを遮り、

水をたたえた大きなお濠千鳥ヶ淵があり、

その樹間から水の噴霧もしていて、

だから、気持ちいい。

 

いつもの感覚だけで工夫なしの五七五を三つ。

梅雨明けに ゆったり涼し気 千鳥ヶ淵

カレーなら 桜のインド 大使館

ひかりごけ 見えるといいな 千鳥ヶ淵

 

はいってすぐ右にインド大使館がある。

わたしは30年以上前のバブル期のころ、近くの麹町の会社に勤めていたこともあり、

このあたりはよく通った経験をもっている。

インド大使館は、桜の咲く頃だろうか、敷地を開放して、

本格カレー、スパイスを紹介するイベントを開催していた。

たくさんの来場者でにぎわっていた。

いまも続けているのなら、こんど、ぜひ行ってみたい。

 

千鳥ヶ淵公園から、お濠の対岸の北の丸公園をのぞむ。

ちょっとまえのレポートで触れたが、

このあたりに、天然記念物の「ひかりごけ」が自生しているはずだ。

見えない。当たり前だ。

夜にここに来てみたら」「ひかりごけ」なんだから、もしかしたら光っていて見えるかも。

よし。来てみよう。

 

千鳥ヶ淵戦没者墓苑を右に見、

左に千鳥ヶ淵ボード場を見る位置まで来た。

きょうはここまでとしよう。

ここから先は、半蔵門探索を兼ねて来よう。近いうちに。

千鳥ヶ淵の涼しさをうれしいと思いつつも、

六十代はこのあたりとしよう。