おかちまち でブランドなき 宝さがし
盗みなき 宝のまちも 強盗に
日本ではここだけのようだ。宝飾品店街は。
JR御徒町駅の東側にひろがる「ジュエリータウンおかちまち」。
宝飾品業界の方々はそう呼んでいる。
これがそうだ。
今回はこの毎日数十億円の売上をあげているという
「ジュエリータウンおかちまち」にたちどまる。
ホームページをみてみる。
江戸時代は、上野寛永寺、浅草寺などの寺社が集まった地域で、
仏具や銀器の職人が集まり、
また、浅草・吉原、柳橋、黒門、湯島ど色街も多く、
かんざし、帯留めなどの需要が高かったところで、
明治時代以降はそんな歴史を背景に宝飾品街へと発展したようだ。
宝飾品販売業向けの問屋街ではあるが、同時に消費者に直接小売もしている。
業者向けがメインゆえに、土日は休業している店も多い。
ただし、これだけ大きくて国内唯一の宝飾店街なのだから、
セイコー、シチズンのような、時計・貴金属の有名メーカー関連の店とか、
銀座、新宿当たり名立たる宝飾の専門店、全国チェーン店、
つまり「ブランド」店が揃っていてもよさそうだが、
それが見当たらない。
この「ガラ」ぐらいだろうか。
あと、ここ御徒町で複数店を展開している「リューツウ」という店が目立つが、
御徒町の地場ブランドと考えてもよいだろう。
そう。ここでは。一般の消費者は。
選択の手がかりである「ブランド」に頼らない、
まさに「宝さがし」、ができるのだ。
ショーウインドウを見ると、
ダイヤモンドの指輪やネックレスは、だいたい10万円程度の価格がついている。
安い。おそらくこれに「ブランド」を冠して販売すると何十万円になるのだろう。
ダイヤモンド以外に、あらゆる「宝石」が並んでいる。
前出の地図に通りの名前にもなっているように、
翡翠、ガーネット、エメラルドなどなど...。
光り輝く「宝石」以外にも、
鉱物、化石、隕石、天然石の店も多い。
買取専門店もある。
ネットに記述があったが、
これだけ貴重なものだけを売る店の集積地なのに、
盗みや強盗などの犯罪が起こらない街のようだ。
が、ついに、最近、この街で強盗事件が起こったことが報道された。
これからは警備も厳しくなるだろう。