ふたたびのアメ横二木の菓子だ。

上京した18歳。

まだテレビがなく毎日ラジオを聴いていた。

とくに、オールナイトニッポンのタモリ、所ジョージ、それから久米宏の土曜ワイドを...。

とともに、毎日、スピーカーからは「ニキニキニキニキ二木の菓子」が連呼されていた。

林家三平だっか、それともこん平に引き継がれていたか、定かではないが。

でも、いまでも、耳奥にきっちり残っている。

63歳のわたしにとっては、東京イコール二木の菓子なのだ。

 

林家の 連呼ふたたび 六十三

コロナあと 外人だらけの 二木の菓子

豆、輸入 珍味、よっちゃん てんこもり

うまい棒 親子で殺到 外国人

 

アメ横の二木の菓子は、外から眺めると、摩利支天徳大寺と一体のようにもみえる。

ちなみに、摩利支天とは、ネットで調べると、仏教を守護する神のことで、

お参りすると災厄から逃れ勝利の功徳を得るとされていて、

しかも、この徳大寺に祀ってある摩利支天像は聖徳太子がつくったものという。

これがその摩利支天徳大寺だ。

その正面に二木の菓子本店があり、

その前に、摩利支天徳大寺を頭に乗せるようなかたちで二木の菓子BIG店がある。

 

二木の菓子の店内は、外国人ばかりだ。

日本の菓子に殺到している感じだ。

みんなカゴいっぱいに買い込んでいた。

覗くと、明治、森永などのチョコ、クツキーのナショナルブランド以上に、

うまい棒30個入り、などの駄菓子の大袋品が目立つ。

 

この店の特徴は、スーパーではあまりたくさんおいていない、

駄菓子類、珍味・乾きもの、豆菓子・ドライフルーツ、輸入菓子などを、

これでもかとたくさん品揃えしていることだ。

たとえば、豆菓子の売場はこうだ。

ドライフルーツはこう。

海藻珍味だけでこんなにある。

「ヨッちゃんいか」もずらり。

海産物乾きものもこんなにある。みんな400~600円台だ。

1個30円台の駄菓子が小坪に入れられてこんなにたくさん品そろえされている。

これは、玩具菓子だ。

これは小袋菓子30個入りの売場だ。

30個入りの大袋商品が豊富なのも二木の菓子の特徴だ。

ちなみにどれも数百円という安さだ。

そして、これが、「うまい棒」30個入りの売場だ。

ちなみに一字違いの「うまか棒」は明治のアイスだ。

見ていると、外国人は必ずこの「うまい棒」を買っていく。

きっと、海外ではとくに大人気の日本の菓子なのだろう。

これらの駄菓子売場では外国人の子供たちの顔も輝いているようにみえる。

 

ハワイアンホスト、ハーシーズなどなどの輸入菓子も、ここに来れば、

種類豊富に、しかも単品が大量に、ならんでいる。

そして、もちろん、日本のナショナルブランドもずらりと揃い、安い。

 

まいどのことだが、

ここは、見ているだけで楽しくなる。

商品自体と、プライスカードだけなのに...。

そんな売場、最近は見かけなくなった。