1978年。わたしは浜松から上京してきた。

アメ横中田商店。そのころ何度も来た。

 

興奮の五七五から-。

田舎もん 中田商店に ショック受け

アビレックス 暑い重いが がまんする

 

あのころはアメリカンファッションにあこがれていた。

直輸入の本物のアメリカンファッションに触れたかった。

浜松のアメリカンファッションは和製アイビーの「VAN」しかなかった。

田舎者は、この中田商店で、

アメリカを中心とする世界の本物のミリタリーファツションを知った。

そこに並ぶ服はすべて、直輸入品か、軍の払下げ品だった。

東京にはこんな店まであるんだ。ショックだった。

あと、それまではこのアメ横に店があった輸入ファッションのミウラという店が、

渋谷にアメリカントラッドの「ミウラアンドサンズ」という店を開き、そこも通った。

ミウラアンドサンズは大成功し「SHIPS」という全国ブランドに変わった。

 

ここがアメ横中田商店だ。

 

これがミリタリーファツションの象徴「アビレックス」の革ジャンだ。

「ショット」もいいが、やっぱ「アビレックス」じゃなきゃ。

あこがれるのはいいが、まだ貧乏だった学生の分際では、とても高価で、買えず、

社会人になってからなんとか手に入れた。

しかし、もともと、ミリタリー仕様で、皮が分厚過ぎて、

日本の気候では、真冬でも、暑すぎたし、

わたしの当時の筋肉では、重たすぎた。

でも...がまんして、着た。

 

ほかにも、ここは、ミリタリーファツションでいっぱいだ。