一句、というか個人の感慨そのまま。

 

ドームシティ 昭和の遊園地 を遺して

 

きょうは、東京ドームシテイをのぞいてきた。

WBCのトロフィはもうここにはないのだが...。

わたしは、すぐ近くの本郷・湯島に住んでもう30年以上になる。

東京ドームシティは、すぐ近くなので、頻繁に来ている。

そして、いつも、感じている。ここはいつ来ても昭和の遊園地、と。

 

遊園地とは、遊具がいっぱいの、観覧車やジェットコースターやお化け屋敷がある、まさに「遊ぶ」施設のことだ。

ここは、昭和のおわりの1988年に、全天候型の東京ドームになり、あわせて東京ドームホテルが新設されたことで、

アジア全体から集客できるショービジネスの大舞台や大がかりなイベント会場としてより大事にされるようになり、

ジャイアンツショップや野球の殿堂博物館が大きくスペースどりされて野球の中心地の意味合いも強くなり、

「ラクーア」というショッピングセンターという機能も新たに充実し、

昭和にあった後楽園球場と併設された後楽園「遊園地」のときよりも、たしかに進化は遂げている。

 

しかし、ここは、なんど来ても、ここは「遊園地」の印象が強い。

いや、「遊具の遊園地」のままでありつづけようとしている。

大きな観覧車、大きな大きなジェットコースターがあり、そのほか遊具がいっぱいで、

それが東京ドームよりも、ラクーアよりも、目立ってしまい、いつまでも、「昭和の遊園地」を感じさせてしまうのだ。

 

1992年に東京ディズニーランドが開園して以来、

こういう場所に来て「遊ぶ」ということに関しての世の中の人々の興味は、

遊具がいっぱいの「遊園地」よりも、特定テーマの世界に浸れる場所「テーマパーク」のほうに移っている。

だから、古い、昭和、を感じてしまう。

べつに悪い意味ではない。

わたしのような、昭和に遊園地に通っていたジジイからすると、ホッとできる場所、なのだから。