台東・小島のつぎは、その東隣の鳥越、三筋にたちどまる。
台東・小島は昭和の遺物がリニューアルされて活きている町だったが、
鳥越・三筋は昭和のテイストがまだ色濃く残っている感じだ。
おかず横丁、鳥越神社、があるからだろう。
まず、駄句2つ。
マンション増 よみがえれおかず 「新」横丁
強みだろ 雑貨の三筋 町おこせ
鳥越には、鳥越神社がある。
ウィキペディアをのぞくと、こう記されている。
「鳥越・三筋・小島など周辺の鎮守。
白雉二年(651)に日本武尊の伝承が残る当地に村人が創建したと伝わる都内有数の古社。
源義家(八幡太郎)が白鳥に浅瀬を教えられ無事に渡った事から「鳥越明神」と名付けられた。
かつては広大な社地を有しており、鳥越三所明神(他の2社は移転)と称され崇敬を集めた。
例大祭である鳥越祭では都内随一の重さを誇る千貫神輿が渡御し、
特に夜に行われる宮入は幻想的かつ荘厳な姿から「鳥越の夜祭り」としても知られている」
現在はそれほど大きくないが、実はすごい神社なのだ。
鳥越には、名所「おかず横丁」もある。
周辺にたくさんある中小事業所で忙しく働く人たちに頼りにされてきた、
「おかず」を売る店がいっぱいある商店街だ。
「惣菜」「即食」は、近年はその市場を急拡大させているが、
ここは、ずっとまえから「おかず」で有名だった。
スーパーの惣菜売場や惣菜チェーン店がだいぶ増えたせいか、
いまはシャッターを閉じた店が目立つ。
それでも、たとえば、
魚屋は、店先に焼魚を並べ、
いかにもふるくからありそうな佃煮屋があり、
パン屋もサンドイッチを前面に出すとともに、
「パンの耳、ご自由にお持ちください」と、鳥越に密着した運営をしている。
外国人向けに「ランチ弁当」を英語で説明して販売している店もある。
近くに外国人がたくさん来る上野や秋葉原があるとは言え、この「おかず横丁」にまで来ているのか?
スーパーや惣菜チェーン店にお客さまを奪われているかもしれないが、
付近は、マンションも新たにたくさん作られてることだし、
そういう新しくはいってきた人たちの需要もとりこんで、
令和の新しい「おかず横丁」としてよみがえってほしい。
鳥越の北側に隣接する三筋は、もともと三本の道があって町名もそうなっちたようだが...、
三筋の街を歩くと、雑貨、服飾品の、製造、卸売、小売の店が散在しているのがわかる。
とくに皮革でできた袋・小物入れ、服のボタン、が多いように感じる。
三筋という街の特徴だろう。
前回、隣町の小島でたちどまった「台東デザイナーズ・ピレッジ」も、
ここ三筋の産業の育成も意識して作られているはずだ。
この地は、さきほども触れたように、外国人もたくさん来る秋葉原、上野に近いグローバルチャンスのあるところだ。
高品質で定評のある日本の雑貨・服飾品の提供力が強みといえるこの街「三筋」は、
もっと町全体で情報発信し、イベント開催もしていけば、
もっと脚光を浴びるのではないだろうか。







