ふたたび、本郷から南西方向への散歩にもどる。
有楽町まで歩いていたので、今回は「日比谷」だ。
わたしだけだろうか? 日比谷というと映画と公園の街なので「デート」のイメージが浮かぶ。
5時半に 日比谷映画で まちあわせ
あまりに感性や工夫に欠ける句と思うが。ご容赦。
日比谷は、ウィキペディアをのぞいてみると次のような紹介がされている。
もとは湿地帯だったが、徳川幕府が埋立てを進めてできた新しい大名用の宅地になった。
明治以降は、日本初の西洋式ホテル帝国ホテル、鹿鳴館、東京府庁、社交クラブ東京倶楽部などが建設され、日本の近代化を象徴する社交の街となり、劇場・ホテルが増え、大企業本社屋も建ち、エンタテイメントとビジネスの街となった。
いまでも、東宝の施設・劇場が多数集積していて、阪急阪神東宝グループ、TOHOシネマズの本社があり、東京宝塚劇場があり、隣の有楽町まで含めると帝国劇場もあり、まさに映画・演劇の街となっている。
そして、2018年には大規模複合商業ビルの東京ミッドタウン日比谷が誕生した。
日比谷公園の中には、市政会館および日比谷公会堂、野外音楽場の聖地である大小の野外音楽堂(野音)、日比谷図書文化館(旧東京都立日比谷図書館)といった各種文化施設があり、イベントも多数開催されている。
1980年代、日比谷は映画館が立ち並ぶ街だった。
今回ひさしぶりに訪ねてみて思う。映画街に変わりはないが...
以前は映画や演劇を観ることを目的とした人たちが集まる街だったが、
いまは、映画・演劇を楽しみながらショッピングも楽しむ、ゆったりと1日過ごせる大人の街に変わった感じだ。
レンガ畳の広い道が敷かれ、並木で彩られ、ベンチがあちこちにある。
昭和のころは、もっと狭く、開演を待つ、あるいは終演で建物からあふれ出てくる人たちで、ざわざわしていた。それはそれで日比谷の個性ではあったのだが。
そして、「東宝」の街だ。
東宝の各施設と、古くからあるショッピングセンター「日比谷シャンテ」と、新しい「日比谷ミッドタウン」の真ん中に、
「ゴジラ」がいる。
これまでと同じように映画館が並ぶ。
東宝、宝塚...、以前はもっといろいろな映画館があったように憶えていたが、いまは「東宝」村の印象が強い。
なんといっても、高層ビルの「日比谷ミッドタウン」が映画街のドシンと居座ったことが大きい。
「大人」を意識した、他所ではあまりみない店がはいっている。
たとえば、デイーラーではないトヨタの「レクサス」の店。
たとえば、アウトドアというよりビジネスマン向けの「ノースフェース」の店。
そんな新しい日比谷の街の隣には古い「帝国ホテル」がある。
大通りをはさんで「日比谷公園」がある。
花がたくさん植えられていて、ベンチが多くて、
ちょうどお昼に行ったのだが、それらのたくさんのベンチがサラリーマンで埋まっていた。
いまも、むかしと変わらず、日比谷公園はみんなの憩いの場なのだ。
ここにある施設はみんな古い。その昭和から変わっていない古さが日比谷公園の個性をつくっている。
日比谷公会堂、野外音楽堂、旧東京都立日比谷図書館、テニスコート...
さらに「松本楼」をはじめとするいくつものレストラン、カフェの数々...







