大学が 生まれた錦 いまオフィス

 

 

今回は、古書店街の神田神保町の南の一ツ橋・神田錦町にたちどまる。

ここは、明治時代、大学が誕生した教育の聖地と言っても過言ではない。

東京大学、一橋大学、学習院大学、慶應義塾大学(分校)、法政大学、中央大学、明治大学(分校)、東京電機大学などが、

この狭い地を発祥地としている。

 

しかし、いままだここに校舎をもつ大学はひとつもない。

ただし、その形跡として、東京大学などの旧帝国大学を会員として生まれた学士会館が、建てられていて、その時代を感じさせる外観に、大きくの人が「たちどまる」ことになる。

 

その学士会館の前には、「東京大学発祥の地」と記された碑がたっている。

 

そして、その学士会館の前に、渋沢栄一が一橋大学とともに建立した如水会館がある。

水の如きサラッとして長くつづく交流を、を意図して「如水」と名付けたようだ。

 

ちなみに、その隣には、女子大学の名門、共立女子大学がある。

 

大学の誕生の地を、いまも感じさせてくれるのは、この一ツ橋と神田錦町にまたがるエリアのみだ。

あとは、すっかりオフィスの街に変わってしまっている。

それも、新しい大きな建物が増え、古いオフィスは減ってきた。

そのひとつの象徴として、いまは赤坂に本社がある博報堂の旧本館の一部が、記念碑のように残されている。