神田神保町古本屋街。43年前から2年間、この街に通った。
ゼミのテキストもこの街で買った。その店は、まだちゃんとある。当時のまんまで。
いまは2023年。デジタル時代の真っただ中。
なのに、いまもまったたく変わらず、古い本を元気に店頭に並べ続けている。
これは奇跡だ。
なつかしさのあまり。ヘタな五七五を三連発!!
四十三 年経てもここ 同じ古書街
古本街 古書から貴書に 変わり生き
がんばれー 奇跡の神田 古本街
江戸時代、ここは、徳川を守っていたサムライたちが住んでいたまちだったようだ。
それが、明治維新で解体され、読書算盤ができた人たちがいたまちだからか、ここら一帯にいくつもの学校が創立され、それにあわせて本屋もたくさんできていき、それが現在の神田神保町古本屋街につながっているらしい。
靖国通りと明大通りの交差点から左にずらりと並ぶ古本屋をながめがら九段方面へと歩いてゆく。
いまはこの街のシンボルだった「三省堂」が建て替え中だ。
そこを過ぎてゆくと、まず、江戸時代の古書・地図・絵画などを扱う「大屋書房」が出てくる。
この日は、残念、シャッターが閉まったままだった。
神保町の古本屋街はここからはじまる。と言わんばかりに、「神田神保町一丁目一番地」と大きく書かれた日差し除けが目立つ。
つぎに、「近代文学」が得意そうな「八木書店」が目につく。
そのあとは、「歴史、民俗、考古学」の「慶文堂書店」。
ここまで、3店をつづけてとりあげたが、間をあまりあけずに建っている。
つまり、この神保町古本屋街は、同じような古書を扱う一般的な古本屋が並んでいるのではなく、それぞれ得意領域、専門分野をもった、「専門店」といってもいい古本屋が並んでいるということだ。
すごい。この街が、デジタルの時代にしっかり生き続けていて、以前と変わらず、全国から集客できる力をもっている理由がここにある。
つぎは「東陽堂書店」。ここは「仏教・歴史」が得意だ。
そのつぎは「悠久堂書店」。わたしはゼミのテキストをここで買った。
「田村書店」。2階はぜんぶ洋書。1階の前面も洋書だ。
「学術書、美術書」の「一誠堂書店」がつづく。
「理系書籍」が豊富な「明倫館書店」。
そして、書籍全般を揃えた「神保町ブックセンター」があり...
さらに、「神田古書センター」がつづく。
ちなみに、この神田古書センターの2階に、「カレーの街神田」が生まれるキッカケになった店「ボンディ」がある。
それから、占い・易・運命学、そして浮世絵版画を豊富に取り扱う「原書房」。
ロック、アイドルの音楽雑誌や写真集を扱う「ブンケン・ロック・サイド」なんて書店もある。
この街は、ほんとに、奥深い。
そして、「歴史、社会学」の「南海堂書店」があり...
神保町名物ともいえる、壁面に本をずらりと並べた、「映画、シナリオ」の「矢口書店」がある。
この「古書専門店ヴィンテージ」も、映画関連の本を集めた専門店だ。
そして...今回はこれでおわりにしておくが、「芳賀書店」。
若い方々は知らないかもしれないが、60代にとってはたいへん有名な「ビニ本」の「芳賀書店」もある。















